
「Time To Say Goodbye」などで知られるイギリスのソプラノ歌手サラ・ブライトマンが、約3年ぶりに来日、ツアー「クリスマス・シンフォニー」を開催中だ。AERA2022年12月5日号から。
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サラ・ブライトマンのツアー「クリスマス・シンフォニー」は、日本では全公演、親交のあるX JAPANのドラマー・YOSHIKIが参加している。サラは、「クリスマスは一年で一番好きな季節」と語る。
「コロナ禍で困難な状況が続くなか、『何かクリエイティブなことをしたい』と思っていました。そして生活に困っているミュージシャンのためにもなることを考えました」
こうした思いから、サラが「クリスマス・シンフォニー」を初めて開催したのは、2020年12月のこと。ロンドンの歴史ある教会クライスト・チャーチ・スピタルフィールズから、自身初のオンラインコンサートとして行った。
■ずっと開催したかった
サラが自ら選曲した「きよしこの夜」や、ジョン・レノン&オノ・ヨーコの「ハッピー・クリスマス(戦争は終わった)」といったクリスマスの定番ソングから、「アヴェ・マリア」「アメイジング・グレイス」などの彼女のヒット曲を、オーケストラや合唱団とともに披露した。
コンサートは、ファンのみならず評論家からも好評だったという。
「みんなから『サラほどクリスマスが似合うアーティストはいない』と言ってもらいました。配信を見ていた世界中のファンからも『また見たい』という声があったので、ずっとリアルでも開催したかったんです」
そうしてアメリカやメキシコを経て、日本でのツアーにたどり着いた。サラは、「日本には特別な思いがある」と語る。「初めて日本に来た時から、なぜか日本の雰囲気には親しみを覚えました。特に細かいところまで気を配る精神が好きです。私自身もそういうところがありますから」。そしてなにより、「ファンのみなさんがとても優しく親切で、いつもかわいいプレゼントをくれるんです。私はそれを全部イギリスに持ち帰って、家族に見せているんですよ」。