新型コロナの感染拡大が続いていた昨年11月に眞子さまは、「結婚は、私たちにとって自分たちの心を大切に守りながら生きていくために必要な選択です」というお気持ちを公表しました。

 世界中で、そして国内でどれほど多くの人びとが新型コロナで命を落としたでしょうか。経済的に追い詰められて自ら道を絶った人もいます。そうした状況のなかで、「生きてゆくために」といった脅し文句を、皇族が口にすべきではなかったと、今でも思います。

 結婚を進める理由について、米国で小室さんの就職先が決まり、生活基盤が整ったからと報道されました。しかし物価の高いNYで、眞子さまの一時金もなく、新人弁護士と元内親王が暮らして行けるかは、はなはだ疑問です。

 秋篠宮家かもしくは皇室と人脈のある筋の援助がなければ、生活は難しいだろうと国民は、みな感じています。皇室を出て結婚したいと主張する一方で、皇族の特権は享受したいといのは、ものすごいエゴイズムです。

 日本は、皇室メンバーが築き上げた王政国家ではありません。
 
国民を説得しきれないとなったら、結婚を強引に進めて外国に逃げ出す。眞子さまの結婚問題で、皇室が国民と築き上げてきた信頼関係を壊したことは間違いありません。

 一部のマスコミやテレビ番組では、「眞子さまは思いを遂げて結婚」という美しい言葉でこの騒動を飾っています。宮内庁も、眞子さまと小室さんは、戦略通り上手くやったと思っているかもしれない。

  しかし、 国民は、今回の結婚について止める力はありません。複雑な思いで耐え忍ぶだけです。眞子さまと小室さんの「勝利」は、国民に疑念と禍根を残すでしょう。

 いま議論されている「女性宮家」や「皇女」制度への影響も少なからず出るはずです。秋篠宮家の次女である佳子さまのみならず、将来の天皇となる悠仁さまへの評価にもつながってくるでしょう。眞子さまの今回の騒動を見てもなお、皇族と結婚したいと考えるお相手がいるのでしょうか。

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