9月8日(現地時間:以下同)、サンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有は、本拠地で行われた大谷翔平を擁するロサンゼルス・エンゼルスとの交流戦に登板し、6回99球を投げ、3安打1失点、7奪三振、1与四球の好投をみせ、今季8勝目をマークした。指名打者のないナ・リーグ本拠地での試合であったため、期待された大谷との初対決は実現しなかった。
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エンゼルスとの二連戦は全米の野球ファンからも大きな注目を集めた。前日の7日の試合前、大谷はダルビッシュに挨拶に向かい、談笑をしながら交流した。エンゼルスとパドレスの両球団は、その様子をそれぞれのSNSで紹介し、ファンからは「日本の宝である2人がついに並んだ!」と歓喜の声が上がった。
そして、8日の試合前には、パドレスの地元の『バリー・スポーツ・サンディエゴ』や『サンディエゴ・ユニオン・トリビューン』で映像記者を務めるアニー・ハイルブラン記者が、自身のSNSで語ったダルビッシュのあるエピソードが大きな話題を呼んだ。それは一体どんなエピソードなのか、今回はハイルブラン記者がSNSで明かした話を詳しく紹介したい。
物語は、今年7月21日、パドレスと敵地アトランタ・ブレーブスとの試合が雨で中止になった時に始まる。その日は、とあるパドレスファンの男の子にとって大切な日でもあった。
米テネシー州に住むランドンくんは、祖父から10歳の誕生日プレゼントとして、パドレス対ブレーブス戦の観戦旅行を贈られた。そして誕生日の日に合わせ、ランドンくんは父親とともに片道3時間半をかけてアトランタ旅行へと出かけた。
しかし、前述の通り、その日の試合は雨により後日(9月24日)に延期されるとなってしまった。この日を心待ちにしていたランドンくんや、球場にいた他の子供たちにとってはさぞ残念な結果であっただろう。そんな悲しみの気持ちで溢れていた彼らの前に、ある一人の選手が駆け寄ってきた。そう、ダルビッシュだ。そして、ランドンくんはダルビッシュからサインをもらうことができ、母親にその喜びを語ったのであった。