現在の40~45歳は「就職氷河期世代」と呼ばれる。バブル崩壊を受けて多くの企業の有効求人倍率が1を割り、高卒、大卒時は就職難が続いた。都内に家族4人で住むサラリーマンの42歳の男性もその一人だ。男性はこう言う。

「偏差値の高い高校、大学に入れば将来は安泰だと言われて受験戦争で疲弊して、就職活動でも苦しんで、先輩や上司たちに比べて給料が全然上がらない。節約していますが子供の教育費にお金がかかるし、貯金は全然増えません。子供2人で手狭なので、ローンを組んでマンションを購入することを考えていますが、新浪さんが提言する『45歳定年』ならあきらめなければいけない。今の日本社会を支えているのは20、30代の若手だけではありません。40代の苦労を知らなさすぎる。もう少し現場を見てほしいですね」

 SNS、ネット上でも賛否が相次ぐ。

「45歳…世の中にはこの年齢で未だに正社員になれない人がいる世代なんですよ。初期の超氷河期世代で政府にも見放されて今みたいに就職の手助けが一切なかった世代ですよ。運良く就職できても給料がなかなか上がらず共働きしないと生活出来ない世代ですよ。政府だけでなく会社からも見放すんですね」

「就職氷河期に鉢合わせ、会社に入れば団塊の世代が牛耳る古い体制の会社の中で、苦労を押して縁の下の力持ちとして頑張ってきた世代の労働力の上に自分がいるのを忘れない方がいい」

 思わぬ形で批判が殺到した新浪社長。失った信頼を取り戻せるか。
(梅宮昌宗)

暮らしとモノ班 for promotion
疲れた脚・足をおうちで手軽に癒す!Amazonの人気フットマッサージャーランキング