今回のドラマで注目を集めた稲森だが、今やドラマで欠かせないバイプレーヤーとして存在感を見せる。実は28年もの間、毎年最低1本の連続ドラマに出演しているという隠れ売れっ子でもある。1996年に国民的ドラマとなった「ロングバケーション」(フジテレビ系)で、山口智子演じるヒロインの後輩役で注目を浴びブレーク。翌年には、竹野内豊&反町隆史のW主演ドラマ「ビーチボーイズ」(フジテレビ系)に、スナックのママ役で出演。明るいキャラクターながら、離婚相手に子どもを引き取られ、ときに寂しげな表情を見せる影のある役柄を好演し、人気を不動のものにした。

「『ビーチボーイズ』の翌年には、『ハッピーマニア』で連ドラ初主演を果たし、そのまま主役クラスの女優として活躍していくものと思われていた。しかし、なぜか主演作が続かなかった。当時は忙しさのピークで、泣きそうになるのを我慢しながら囲み取材を受けたと語っていたので、以降はマイペースに仕事をしていこうと思ったのかもしれません。でも結果的にその選択は正しく、バイプレーヤーとして息の長い女優となりました。以前は、少し抜けたところのあるキュートな役も多かったですが、近年では刑事のボス役など、クールで怖さもある役柄も増えています。とくに昨年10月期に放送された『極主夫道』では、元極道の妻役に抜擢。着物姿で迫力十分ながら、ときに振り切った芝居で視聴者の笑いを誘い、好評を得ました。着物とサングラスのコーディネートが似合いすぎると若い視聴者の間でも話題になっていました」(同)


 その一方で、稲森のプライベートは謎に包まれている。独身でブログやSNSなどもやっておらず、ネット上で確認できるものは所属事務所HPのプロフィルしかない。女性週刊誌の芸能担当記者は言う。


「『ビーチボーイズ』放送終了後、共演した人気俳優との熱愛が大きく報じられたこともあり、半同棲状態で一時は結婚するのではと言われていました。しかし、3年後にその俳優は人気女優と結婚。一時期は、三角関係だったのではないかと報じた週刊誌もありました。その後も、ドラマで共演した歌舞伎役者や人気イケメン俳優など何人かの芸能人との熱愛のうわさが報じられたものの、決定的な証拠をおさえられたことはありません。私生活は謎が多く、週刊誌の記者たちもほとんどノーマークでしょう。年齢的にも落ち着いていますし、今後も大きなスキャンダルが出ることはないと思います」

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