料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「モチモチ食感のみたらし団子」。
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息子が小さい頃、友達が家に遊びに来て「みたらし団子」を作りおやつに。みんな大喜びしてパクパク食べてくれた懐かしい思い出があります。今年は9月21日が中秋の名月。手作りのみたらし団子でお月見しませんか?
まずは団子作りから。材料を合わせ、少しずつ水を加えながらなめらかになるまで手で練ります。生地が耳たぶくらいの硬さになればいいので水加減は調節してください。丸めるときは棒状にし、あらかじめ15個にカットしておくとやりやすいですよ。
生地を丸めたら沸騰した湯にそっと入れ、浮いてきたら、さらに1分ほどゆで、冷水で冷ませば団子のできあがり。みたらしあんは、透明感が出るまでしっかりと材料を混ぜ合わせるのがポイントです。モチモチッとしたおいしさは、作りたての団子ならでは。とろ~りとしたあんがたまりません。団子が硬くなったら少量の油で香ばしく焼き、醤油を落として磯辺焼きにしたり、ふりかけを添えたり、いろいろお楽しみください。
(構成/沖村かなみ)
■モチモチ食感のみたらし団子
【材料】(15個分)A(上新粉150g、白玉粉50g、砂糖大さじ2)、水150cc、B(片栗粉大さじ1、水100cc)、C(醤油・みりん・砂糖各大さじ2)
【作り方】(1)ボウルでAを混ぜ合わせ、少しずつ水を加えながら手でよく練り、耳たぶくらいの硬さになったら生地を棒状にして15個に切り、丸める。(2)鍋に水を入れ、沸騰したら(1)を入れる。浮き上がったら1分ほどゆで、水を張ったボウルに入れて冷やし、水を切る。(3)鍋にBを入れて混ぜ合わせ、Cを加えて火にかけ、かき混ぜる。透明感が出てきたら火を止める。(4)団子を串に刺し、器に盛って(3)をかける。
【ワンポイントアドバイス】粉っぽさが残らないように、材料に少しずつ水を加えながら生地をよく練る。練った生地は棒状にし、15個にカットして手で丸めると団子にしやすい。
※週刊朝日 2021年10月1日号