立憲民主党の枝野幸男代表(撮影・東川哲也)
立憲民主党の枝野幸男代表(撮影・東川哲也)

「(山本氏は)どこからか小選挙区から出馬されるのでしょう。わが党の候補者が長年地域に根を張って活動している。このままいけば(石原氏と)互角に戦えると思っているので、避けていただければありがたい」

◆山本氏の殴り込みで立憲候補者「ショックで寝込む」

 枝野氏自身も9月11日、東京8区で吉田氏とともに街頭演説に立ち、支援を訴えていた。立憲民主党の幹部はこう怒りをにじませる。

「山本氏が野党統一候補になると演説で話したことは承知している。しかし、立憲民主にはまだ、何の相談もきていない。市民連合の提唱する、野党共闘の共通政策の合意には山本氏のれいわも入っている。その輪の中で吉田氏が野党統一候補になるとほぼ決まっていた。なぜ、ここまで頑張ってきた吉田氏をおろす必要があるのか。山本氏はどういう考えなのか」

 吉田氏は2017年の衆院選でも、東京8区から出馬。石原氏が9万9千票、吉田氏が7万6千票と善戦している。

「突然の山本氏の殴り込みで、吉田氏は寝込んでしまったそうだ。そりゃ、野党統一候補とほぼ決まっていたのに、いきなり嵐が吹き荒れ、候補者をおろされる可能性すらある。ショックでしょう」(前出・立憲民主幹部)

 東京8区では吉田氏の支持者が「#吉田はるみと思ってた」というプラカードを持ち、街頭で支援を求める活動をはじめた。

「どうして急に山本氏が割り込んでくるのか、おかしい」と吉田氏の支援者は訴える。 

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石原陣営は「正直、ありがたい」