「この10年あまり、石原氏の得票数が落ちてきています。私が戦った当時は父・慎太郎氏が都知事で、高円寺の阿波おどりにやってきて『息子をよろしく』とやったものです。今やその石原ブランドもかつての勢いはありません」
一方の山本氏は、比例東京ブロックで出馬。「れいわニューディール」と銘打ち、消費税廃止や最低賃金1500円などを訴える。街頭演説では、若年層が目立つ聴衆に、
「山本太郎をみなさんのミサイルとして国会に撃ち込んで頂きたい」
と訴え、好反応を得ていた。演説後、同じく「分配」を主張している岸田首相について問うと、
「成長してからの分配と言っているので、いまの日本社会が全く見えていない。無理だと思います」
とぴしゃり。その発信力で、国政復帰を果たせるか。(本誌・秦正理、亀井洋志、大谷百合絵)
※週刊朝日 2021年11月5日号