会見に臨んだ眞子さんと小室さん (C)朝日新聞社
会見に臨んだ眞子さんと小室さん (C)朝日新聞社
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 小室家の金銭トラブルの対応や小室さんの留学を、リードしたのは自分であると会見ではっきりと口にした小室眞子さん。笑みを浮かべ、堂々と語る姿に、会見を主導したのは眞子さんだと多くの人の目には映っただろう。だが、精神科医で複雑性PTSDなどのトラウマを抱える患者を多く診察してきた井上智介医師は、会見をリードしたのは眞子さまではない、と分析する。専門家の目に異例の会見はどのように映ったのか。

【写真】あっ、カモを落としちゃった!大慌ての眞子さまの「失敗」

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 14時、ホテルグランドアーク半蔵門の3F、「華の間」に眞子さんと小室圭さんが姿を現した。

 ふたりが一礼する。

 眞子さんのほうがやや早く頭を下げ、わずかに遅れて圭さんも頭を下げた。

 会場の奥には、壇上に白いフリルの布がかけられたテーブル。そのうえには二つのマイクが設置されている。

 眞子さまは、大きく歩幅を取り、力強い足取りで机に向かった。圭さんは目をせわしく動かし、瞬きも多い。緊張している印象だ。

 司会役の皇嗣職が「ただいまより始めさせていただきます」とアナウンスをすると、眞子さんが先に圭さんのほうを見つめたのち、ふたりは視線を合わせた。

「どうぞよろしくお願い申し上げます」

 眞子さんの声が一瞬早かったが、小室さんと声を合わせてあいさつをした。

 着席も眞子さんのほうが、やや早い。眞子さんは、テーブルに準備された資料に素早く手を伸ばし、表向きに戻した。こうした様子からは、テレビカメラや取材陣に向き合った経験が豊富で場慣れしている眞子さんが、会見を先導している印象を受ける。

 だが、井上医師の分析はまるで逆だ。

「興味深いと思ったのは、小室圭さんが終始、会見を終始リードしていた点です。眞子さんは一見、落ち着いているように見えますが、着席も資料に手を伸ばすのも早く、焦っているように見受けられました」

 会見の間、ときおり口元に笑みをたたえていた眞子さんには余裕すら感じられたが、

「口元の口角をあげてしっかり笑顔を作ろうとなさっていた一方で、目は笑っていません。また気になったのは、しゃべる度に肩がすごく動いていたことです。これは、言葉を発する前に、『息を吸って落ち着こう、落ち着こう』としている行動の表れです」(井上医師)

 井上医師によれば、複雑性PTSDの疾患の特徴は、自身の感情をコントロールしづらいという点だ。それこそ、会見の途中でもワーッと感情が高ぶって、押さえきれなくなる可能性はあった。井上医師は、「眞子さんが、感情が溢れないように、押さえよう、押さえようとしているのが伝わってきた」と話す。

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焦り気味の眞子さまと小室さんの笑顔の意味は