政府資料から抜粋
政府資料から抜粋

 政府資料の分析では

「自公政権との明確な対立軸を提示するとともに、立憲民主党らとの『野党共闘』をアピール」

「ジェンダー、環境、平和など他党に比べて幅広い政策課題をカバーし、社会的弱者へも目配り」

「訴求性のある演説とはなっている」

 と他党と比べて評価の文言が並ぶが、

「党派色が強く、幅広い層に浸透するには依然、高い壁あり」

 と指摘されていた。

 先の岡さんは今後の国会の展開についてこう見る。

「維新にはキープレーヤーが不在、立憲も枝野氏が代表辞任を表明し、これまで国会を盛り上げてきた辻元清美氏も落選し、不透明感が強いですね。共産党の志位さんは実力がありますが、国会議員の数が少なく、政府と厳しく対峙する機会も少ない。岸田さんが強力なリーダーシップを発揮するわけでもなく、野党も弱く、中心となる人物が不在で、『核なき他弱国会』になるのではないでしょうか」

 国民の期待に応える政治が展開されるか。

(AERA dot.編集部・吉崎洋夫)

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