大人のかっこよさ
──ファイナルの主題歌「稲妻ブルース」には、「成熟を感じる」と生田は話す。
生田:関ジャニ∞って20代の頃は前に前に出るエネルギッシュさがあったんだけど、この曲は「ド派手に行こうぜ」とか歌ってるのに、今までにはない大人のかっこよさを感じたんです。まいど!な時期を経て、グループとして成熟したんだなと思いました。
大倉:ファイナルで尻すぼみになるわけにはいかないので、これまでの勢いも汲みつつ、より男らしく派手な曲にしたいと思いました。歌詞で歌われている“絆”っていうのも、若い頃感じてたものとは違うし。
生田:「最高で最強のこのキズナ」って歌詞にグッとくるんです。玲二と兄貴分のパピヨンのことを歌っているようにも聞こえるし、関ジャニ∞と僕のことを歌っているようにも聞こえて。
村上:文字にするのは簡単ですけど、苦楽を共にした時間がないと、響き方って違いますからね。この曲はかなりディスカッションして作っていったので、映画サイドに随分待ってもらって、ようやく我々も納得できるデモが上がったんです。
生田:すごくこだわって作ってくれているのが伝わってうれしかった。僕らが映画にかけた思いと同じ、「前作に負けるわけにはいかない」っていう気合を感じました。
人との絆根底にある
──シリーズを通して仕事観、友情観、恋愛観などが描かれるが、一番共感するのはどんなことか。
安田:友情ですね。人間が生きる上で、友情は切っても切り離せないものだと思うけど、それがほどけてしまうこともある。でも、ちぎれかけたとしても、まだ友情が残っている可能性があって。そういう部分に打たれました。
丸山:3作全部“それぞれの正義”が描かれていますが、ファイナルはより強く感じました。自分が正しいと思ってやることが、ある人にとっては悪のこともある。それが思いもよらぬ展開になっていくのが刺さりました。