ブライアン・メイ、トランスジェンダーに非友好的と捉えられた発言は“微妙にねじ曲げられた”と説明
ブライアン・メイ、トランスジェンダーに非友好的と捉えられた発言は“微妙にねじ曲げられた”と説明
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 クイーンのギタリストであるブライアン・メイが、英ロンドンで開催されたITVの【Palooza】イベントで行われた報道陣とのインタビューで、自身の言葉がトランスジェンダー・コミュニティーに対して非友好的であることを示唆するように“微妙にねじ曲げられた”とインスタグラムで説明している。

 74歳の彼は、「そう、最近のITVのイベントで私はジャーナリストに不意打ちをくらい、完全に裏切られてしまった。そのせいで、私がトランスジェンダーの人々に不親切であるかのような報道がなされている。これは事実とは全く異なる。私の言葉は微妙に捻じ曲げられた」とSNSに投稿した。

 2021年11月23日付の英紙The Mirrorに掲載されたインタビューで彼は、英国最大の音楽イベントである【ブリット・アワード】において、ソロ・アーティスト賞の男女別部門が廃止されたことを批判するかのような発言をしていた。主催者によると、この動きはアーティストが“選択しているアイデンティティーや、他者からどのように見られているかではなく、音楽と作品のみで報いる”ことを目的としている。

 この変更についてメイは、「十分に考えずに決定されてしまったことだ。多くのものがうまく機能していて、放っておいても大丈夫だ。長期的な影響を考えずに物事を変えようとする人たちにうんざりしている。これらの中には改善されたものもあれば、そうでないものもある」とコメントしていた。

 この時彼は、クイーンについて、多様性に欠けているために、現代では通用しなかっただろうと述べ、そのようなことは問題にすべきではないと語っていた。「フレディはザンジバル出身で、イギリス人でもなく、いわゆる白人でもなかったけれど、誰も気にしていないし、誰も議論なんかしなかった。彼はミュージシャンであり、私たちの友人であり、兄弟だった。私たちは立ち止まって、“ちょっと待てよ、彼と仕事をすべきなのか?(肌の)色はこれでいいのか、性癖はこれでいいのか?”というようなことを考える必要がなかった。そういったことは一切なかったから、今はすべてのことを計算しなければならないことが恐ろしいと思う。(クイーンに)さまざまな人種や、性別や、トランスジェンダーのメンバーを加入させることを余儀なくされる。人生はそんな風になる必要はない。私たちは別個で違っていてもいいんだよ」と彼は述べていた。

 インスタグラムの謝罪文で彼は、「記事で傷ついてしまった方々に心から謝罪する。私の心は、あらゆる色、あらゆる信条、あらゆる性別やセクシャリティー、あらゆる形や大きさの人間、そしてあらゆる生き物に対して、いつものように開かれている。私たちは皆、この世界で尊敬されるべきであり、平等な立場にある」と綴っている。

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