記者会見で「女性、女系天皇」についての質問が出るのかどうかはわからない。仮にあったとしても、「男系男子」による継承を皇室典範が決めている以上、極めて政治的な問題で、答えにくいには違いない。でも、愛子さまなら、「ノーコメント」ではなく、何かを答えてくれるのでは。そんなふうに期待してしまう自分がいて、これが我が「愛子天皇待望論」かと思ったりもする。
眞子さんが結婚し、皇室を構成するのは17人になった。40歳以下は6人だけで、男性は秋篠宮家の長男悠仁さましかいない。こちらは喫緊の課題だから、「女性宮家」の議論はこれからきっと盛んになるはずだ。
もし「女性宮家」ができるなら、愛子さまは間違いなくその対象となる。だから意見を知りたいが、これとて政治的な話だ。つまりそういう時期に愛子さまは20歳を迎える。何を語るのだろうか。どんな髪形だろうか。(コラムニスト・矢部万紀子)
※AERA 2021年12月6日号より抜粋