東京オリンピックで銀メダルに輝いた稲見萌寧さん(22)が、国内女子ツアーの賞金女王となった。快挙が続く稲見さんに丸山茂樹氏がエールを送る。
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もう12月になっちゃいました。40代は4倍速、50代は5倍速で時が過ぎるなんてのを聞いたことがありますけど、ほんとにそんな感じです。
しかも今年は東京オリンピックがありましたから。ひたすらオリンピックのために、コロナ禍でいろんなことを考えさせられた。ずっとオリンピックに追われてきたような気がして。終わった瞬間に「ああ終わったんだ」と解放された感じがありました。選手でも何でもないのに、いつも変な重圧がありましたね。
さて、いよいよ国内男子ツアーの最終戦「日本シリーズJTカップ」(12月2~5日、東京よみうりCC)です。テレビ解説のお仕事で行ってきます。締め切りの関係で賞金王争いの結末なんかは来週号でお知らせします。
国内女子ツアーの賞金女王には、稲見萌寧さん(22)が初めて輝きました。ツアー9勝もして、東京オリンピックで銀メダルをとって、プラスアルファで古江彩佳さん(21)とのデッドヒートを制して賞金女王になって。ほんとに勝負強かったですよね。
稲見さんにとっては生涯でやりとげなきゃならないことが全部来ちゃったみたいな。ハハハハ。我々がよく使う「盆と正月が一気に来た」じゃないけど、それどころの騒ぎじゃなくなってますね。こうなると、来年以降のモチベーションが大変だろうななんて思っちゃいます。
2月に交通事故で大けがをしたタイガー・ウッズ(45)が記者会見をしてました。「ゴルフコースは長い。オーガスタのパー3コースを使ってマスターズをするわけじゃない。そのためには、まだまだ長いリハビリが必要だよ」なんて話してましたね。
まずは4日間歩くことですよね。いまは教習所で言うなら最初の段階なんじゃないですか? ドアを開ける、後ろを確認みたいな。球を打つ姿をSNSで見せてくれましたけど、ほんとに4日間打ちきれるのか。歩きながらゴルフができるのか。