釜ケ崎では簡易宿泊所と小学校が近接して建っている(2015年)
釜ケ崎では簡易宿泊所と小学校が近接して建っている(2015年)
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 2022年4月、大阪市浪速区の新今宮駅の北側に星野リゾートが手掛ける新ホテル「OMO7(おもせぶん)大阪 by 星野リゾート」がオープンする。星野リゾートといえば、これまで数々の高級ホテルを手がけてきたが、同駅南側には日雇い労働者の街として知られる「あいりん地区」(通称釜ケ崎)があり、果たして“共存”が可能なのか不安視する声もある。なぜあえてこの場所にホテルを開業するのか、周辺住民との軋轢はないのか。新ホテルの総支配人や西成区の住民らに話を聞いた。

【写真】西成地域に建つ「OMO7大阪 by 星野リゾート」の外観イメージはこちら

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 今回、新今宮にオープンするOMO7大阪。「OMO」というブランドは、星のや、リゾナーレ、界に次ぐ星野リゾートの第4のブランドだ。「OMO」のコンセプトは「旅のテンションを上げる都市観光ホテル」というもの。ホテル内の飲食店や設備だけでなく、ホテルがある地域全体を楽しむことを目的としている。OMOの後の数字は提供するサービスの幅を示し、1・3・5・7の4段階。7はレストランなども併設されたフルサービスホテルで、1都市に1つ地域を代表するホテルになることを目指す。来春オープンの大阪のほかには、北海道にOMO7旭川がある。

 OMO7大阪は新今宮駅北側に隣接する約13900平方メートルの敷地に、地上14階建て、全436室の客室を設ける。客室料金は1泊1人1万2000円(2名1室利用時)から。敷地内には植栽も施したガーデンエリアもつくり、宿泊者だけでなく、地域住民も自由に利用できるようにするという。

 なぜこの新今宮に開業を決めたのか。総支配人の中村友樹さんはこう話す。

「OMOブランドは街歩きや地域の飲食店を案内する企画を考え、これまでもご近所を楽しめる街で展開してきたという経緯があり、都市観光という視点で考えると、大阪という場所は外せないという思いがありました」

 今回ホテルが建設された土地は、もともと大阪市の市有地で、長年空き地となっていた場所だ。なぜこの場所を選んだのか。

「新今宮は大阪を観光する上でのアクセスが非常にいい。観光スポットの通天閣やあべのハルカスなどが近くにあり、大阪観光の拠点になります。さらに、すぐ近くの新世界は『これぞ大阪』という文化を味わうことができる非常にディープな場所です。OMOのブランドコンセプトに、最適な場所だと考えました」

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