「コンビニ百里の道をゆく」は、53歳のローソン社長、竹増貞信さんの連載です。経営者のあり方やコンビニの今後について模索する日々をつづります。
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季節の変わり目、肌寒さを感じる気候になってきました。今年は6月に真夏のような日が続いたり、かと思えば7、8月に雨が降ったりでした。
私が四季の移ろいを強く感じたのは、32歳のとき出向した米国インディアナ州です。赴任は4月頃。その先に来る厳しい冬をまだ知らず、「日も長いし、天気はハワイみたいだな」などと楽しく過ごしていました。
それが秋になると一気に紅葉し葉が散り、あっという間に冬になります。ゴルフ場も10月にはクローズし、3月までの5カ月間が冬、という感じ。外は零下15度、雪かきも必須の毎日。本当に心から春が待ち遠しくなります。
そして春になると一気に花が咲き、葉が芽吹く。迫力ある季節の移ろい方に、生命の息吹を大いに実感しました。物悲しく短い秋、厳しい冬があるからこそ、その後は春になるのが楽しみで、夏になるのが名残惜しいくらいでした。