ペットはもはや大事な家族。読者とペットの愛おしい日常のひとコマをお届けします。今回の主役は、犬の茶まめくんです。
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「犬と暮らすのが小さい頃からの夢」。結婚当初から主人にはそう言われていました。私は小学生の頃に追いかけられて以来、実は少し犬が苦手。
そんなある時、ポメラニアンの男の子に出会い、主人は一目ぼれ。お迎えすることになりました。小さくて豆みたいだから、名前は茶まめ。
手探りで始まった犬との生活ですが、これが思っていた以上に大変で。
私が先に仕事から帰るのですが、いつもケージの中はうんちだらけ。笑顔の子犬もうんちまみれ。
お散歩へ行けば他の犬に吠(ほ)え、リードを引っ張りまくる。他の飼い主さんににらまれている気がしてお散歩がつらかった。
どうしてこんなに落ち着きがないの!? 全然可愛いと思えない!! 私にとっては茶まめの存在全てがストレスでした。仕事中も家に帰りたくなくて、体中にじんましんが毎日のように出ました。
そんな私を見かねて、主人が少し遠くの公園へ連れていってくれました。息抜きになれば、と。
そこで広大な芝生を見た茶まめは、マンガの中のキャラクターのように喜びが全身からあふれ出していました。あのキラキラした瞳と笑顔は今でも忘れられません。
子供なので好奇心旺盛、エネルギーがあり余って遊びたいだけだったんです。初めて心から可愛いと思えた瞬間でした。
今、茶まめは3歳。お散歩が何より大好きで、ポメラニアンなのに6キロもある巨体。
ベタベタするのが嫌いで、時々甘えにくる猫のような距離感。思っていた犬との生活とは全く違うものになりましたが、夫婦ゲンカの仲裁に入ってくれたりと今ではなくてはならない存在です。
もちろんじんましんはもう出ません。(東京都江戸川区/41歳/主婦)
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※週刊朝日 2022年11月4日号