メイン画像
メイン画像

きょう27日、気象庁は「関東甲信地方、東海地方、九州南部が梅雨明けしたとみられる」と発表しました。いずれの地域も平年より早い梅雨明けで、梅雨の期間は、これまでの最短の記録を更新しました。梅雨の期間の降水量は、東京都心など平年の50%未満になった所もありました。

平年より早い梅雨明け 梅雨の期間は過去最も短く

きょう27日、気象庁は「関東甲信地方、東海地方、九州南部が梅雨明けしたとみられる」と発表しました。
関東甲信地方は平年より22日早く、統計開始以来最も早い梅雨明けです。東海地方は平年より22日早く、九州南部は平年より18日早い梅雨明けです。

梅雨の期間は、九州南部は16日間で、これまでの最短の記録1964年の21日間を更新。東海地方は13日間で、これまでの最短の記録1951年と1958年、1960年の20日間を更新。関東甲信地方は21日間で、これまでの最短の記録1978年と2018年の23日間を更新しました。

6月の終わりは、例年では梅雨最盛期の大雨の時期ですが、今年は九州南部、東海地方、関東甲信地方では、梅雨が明け、梅雨の期間は過去最も短くなりました。

関東甲信地方・東海地方・九州南部 梅雨の期間の降水量

今年の梅雨の期間の降水量を平年と同じ時期の降水量で比べると、
九州南部地方(6月11日から6月26日まで)
鹿児島市 350.0ミリ 平年の97%
宮崎市  283.0ミリ 平年の88%

東海地方(6月14日から6月26日まで)
名古屋市 82.5ミリ 平年の85%
静岡市 120.5ミリ 平年の86%
岐阜市 53ミリ 平年の44%

関東甲信地方(6月6日から6月26日まで)
東京都心 59.0ミリ 平年の46%
横浜市 87.5ミリ 平年の60%
長野市 76.0ミリ 平年の100%

などとなっています。

短い梅雨であったばかりか、6月上旬から、梅雨前線は本州付近で、活動を強めることはあまりありませんでした。東京都心や岐阜市では、梅雨の期間の降水量は、平年の同じ期間の50%未満になりました。長野市では平年の100%ですが、この降水は梅雨前線によるものではなく、前線の北側で、大気の状態が不安定になった時の降水が主です。一方で、梅雨前線の影響を受けた時期のあった九州南部では、鹿児島市や宮崎市で平年の同じ期間の80%以上、東海では、名古屋市や静岡市で平年の80%以上になりました。