ラスべガス公演中に密約を交わす極悪非道なマネージャー…『エルヴィス』本編シーン公開
ラスべガス公演中に密約を交わす極悪非道なマネージャー…『エルヴィス』本編シーン公開

 現在公開中の映画『エルヴィス』より、人気の絶頂にいたエルヴィス・プレスリーが米ラスベガスのインターナショナル・ホテルで披露する「サスピシャス・マインド」のライブシーンが公開された。

 本編シーンからは、長めの黒髪と白いジャンプスーツを身にまとうエルヴィスが会場中を熱狂させていることが伝わってくる。その熱狂の裏では、エルヴィスのマネージャーであるトム・パーカー(トム・ハンクス)がホテルの支配人と何やら契約を交わしている様子も映し出されている。

 パーカーは、500万ドルでエルヴィスが5年間インターナショナル・ホテルで歌い続けるという契約を持ち掛け、ホテルの支配人もこれを承諾するが、パーカーは「私にはいくら払うのか」と、自分への報酬まで要求する。エルヴィスの人気の裏側で、一体どのような密約が交わされていたのか? エルヴィスを大スターにした立役者でありながら、金儲けのためには手段を選ばないパーカーの裏の顔と、エルヴィスの人気の裏側に隠された真実は本編で明らかになる。

 トム・パーカーは、エルヴィスの才能をいち早く見出し、斬新で型破りな手法でエルヴィスを瞬く間にスターダムへと押し上げた敏腕マネージャーだ。ライブツアーや大手レコード会社との契約はもちろんのこと、「I HATE ELVIS(エルヴィス大嫌い)」と書かれたグッズを販売して、彼に反発する層からも儲けるという、当時のプロモーターが誰も思いつかなかった型破りな商売まで展開し、小さな田舎町の少年を全米が熱狂する大人気ミュージシャンへと変身させた。エルヴィスを利用し、金を儲けるためには手段を選ばないパーカーは、次第にエルヴィスをコントロールし、追い込んでいく。

 そんな悪名高きパーカーを演じるのは、『フォレスト・ガンプ 一期一会』(94)のフォレストや、『プライベート・ライアン』(98)のミラー大尉、そして『ダ・ヴィンチ・コード』シリーズのラングドン教授など、正義感溢れる“いい人”を演じることの多い俳優トム・ハンクス。彼のキャリアでは珍しい“悪役”を演じたハンクスは、「パーカーはエルヴィスを金儲けのための人形のように扱ったひどく邪悪な人物であった一方で、人の心を動かす天才的なプロモーターでもあった。彼の“天才的に極悪非道”な部分がとても魅力的だと思って、ぜひ演じてみたいと思ったんだ。」と語っている。

◎公開情報
『エルヴィス』
全国公開中
監督:バズ・ラーマン
出演:オースティン・バトラー、トム・ハンクス、オリヴィア・デヨングほか
配給:ワーナー・ブラザース映画
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