
今となっては、当時を知る人に、「ご迷惑おかけしていませんでしたか? あの人は大丈夫でしたか?」と心配になるほど、過去の自分のことを他人のように感じる。
「それくらい変わった自覚があります。もちろん『変わらないな』って思うところもありますが、俯瞰で見ると、『よくあんなふうに生きてたな』って驚くことがたくさんあって(笑)。でも、今は自分への肯定力も高いですし、どんな過去も、今の自分になるために必要な経験だったと前向きに捉えられています。償いも含めて生きていくしかないと。今では自分にも他者にもどんどん寛容になってきていると感じます」
(菊地陽子 構成/長沢明)
※週刊朝日 2022年10月7日号より抜粋