マーク・ホッパスが、ステージ4のびまん性大細胞型B細胞リンパ腫との闘病のあと、あらゆる可能性にオープンであると語っている。ブリンク182のベーシスト兼シンガーは、自身のがん闘病や、その過程で2015年にバンドから脱退したシンガー兼ギタリストのトム・デロングとの関係を修復できたことなどについて米ピープルに話した。
“容赦ない”化学療法を開始する前に、バンドのドラマーのトラヴィス・バーカーとトムが面会に来てくれたことについてマークは、「僕たち3人が同じ部屋にいたのは、5年ぶりくらいだった」と述べた。50歳の彼は、「以前よりも(関係が)良くなったよ。計略もないし、遺恨もない。3人の友人が部屋にいるという、あるべき姿に戻った感じだった」と振り返っている。
創立メンバーのトムが脱退したあと、アルカライン・トリオのシンガー兼ギタリストのマット・スキバが加入したが、マークは治療中に復活したトムとの友情が“万能薬”だったと語っている。そんな彼が、「今、みんな本当にいいところにいるんだ」と現在の関係を語ったことから、最も長続きし、最も成功したメンバーでの再結成の可能性がささやかれている。
これについてマークは明言を避けたが、「音楽を書き続けているし、ブリンクの次の段階が何であれ、僕は受け入れるつもりだよ。未来に希望を持っている。ここにいられることが嬉しいんだ」と語った。
昨年9月にがんが治ったと宣言された彼は、現在再び仕事に没頭している。“人生への再挑戦”を手にした彼は、本を執筆し、新しいレコード会社(Verswire)を立ち上げ、Apple Musicの自身の番組『After School Radio』の100回目のエピソードを公開したところだ。
彼の喜びのもう一つの理由は、5月にイタリアで行われたトラヴィスとコートニー・カーダシアンとの結婚式に参加したことだ。「もちろん、彼らにとってはお祝い事だったわけだけれど、僕にとっては病気になってから初めての旅行で、人として普通のことができたんだ。たとえば結婚式に行ったり、旅をしたり、友達に会ったり。この2年間、がんを患っていたからだけでなく、パンデミックのせいで機会がなかったこと、つまり幸せ、喜び、出会い、新しい人、しばらく会っていなかった友達に会ってこれまでのことを報告し合う、美しい場所でおいしい料理を食べるといったことができたんだ。巨大なスペクタクルであるにもかかわらず、とても普通で家族のように感じられた」と彼は語っている。
マークは、結婚式は“楽しく”、“美しかった”と述べ、二人の幸せが“この上なく嬉しい”と語った。彼は、「彼女は素晴らしいし、トラヴィスの良さを引き出してくれる。だから彼らのためだけでなく、勝手だけれど自分自身のためにもその場にいることができて嬉しかった。自分のことを祝う機会があってよかった」と話している。