団体側がなぜ政治家と付き合いたかったかといえば、それが広報になるからだ。
だとしたら、いくら政治家がすっとぼけようとしても、会合に出ている写真やビデオなどを、団体側が持っている可能性も否めない。
政治家とは、あたしたちから集めた血税を采配し、あたしたちの代表として物事を決めていく。その政治家が反社から脅されていたり、協力関係であったりすることは問題だ。あたしたち国民も、反社と関わりができる。勘弁してくれ。
岸田首相は野党側が求めている臨時国会の早期召集に応じない構えだという。安倍元首相の国葬を無事に終えてからやりたいらしい。
国葬に金をかけるなら、解散総選挙で国民の信を問うことに使うべきだ。それが民主主義というものだ。
室井佑月(むろい・ゆづき)/作家。1970年、青森県生まれ。「小説新潮」誌の「読者による性の小説」に入選し作家デビュー。テレビ・コメンテーターとしても活躍。「しがみつく女」をまとめた「この国は、変われないの?」(新日本出版社)が発売中
※週刊朝日 2022年9月9日号