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28日(土)と29日(日)も日本海側は広く雪が降り、大雪となる所があるでしょう。JPCZの影響で山陰から北陸では短時間で積雪が急増する恐れも。30日(月)も寒気の影響が続き、日本海側はさらに積雪が増えるでしょう。日本海側を中心に「道路の気象影響」リスクが大きい状況となります。立ち往生に警戒を。

道路の気象影響予測

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日本付近には寒気が流れ込んでおり、日本海側は広く雪が降っています。JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)※が発生しており、山陰付近に発達した雪雲が流れ込んでいます。

28日(土)から29日(日)にかけても寒気の影響で、日本海側は雪が降り、大雪となる所があるでしょう。JPCZ※に伴う雪雲はゆっくりと北上するため、次第に北陸付近にも流れ込み、短時間で積雪が急増する恐れがあります。また、北海道や東北を中心に風が強く、吹雪く所もあるでしょう。大雪や吹雪による交通への影響に注意、警戒が必要です。30日(月)にかけても寒気の流れ込みが続き、日本海側は大雪となる所があるでしょう。

※JPCZとは、シベリアから流れ込む冷たい風が朝鮮半島北部に位置する山脈によって、いったん二分し、その風下である日本海で再び合流することでできる、雪雲が発達しやすいラインのことです。

「道路の気象影響予測」によりますと、30日(月)にかけて日本海側を中心に影響が大きくなる見通しです。日本海側では局地的に大雪となり、クルマの立ち往生のリスクもあります。風も強く、吹雪いて、見通しの悪くなる所もあるでしょう。クルマを運転する場合は、必ずスノータイヤを装備し、時間に余裕をもって、いつも以上に慎重な運転を心がけてください。道路が通行止めとなる可能性もありますので、最新の交通情報を確認し、その場合は通行ルートの見直しも検討してください。太平洋側では山沿いを中心に積雪が増えたり、路面が凍結したりするでしょう。路面状況の変化に注意が必要です。

雪道運転 万が一に備えての安心グッズ

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雪道運転をする場合、立ち往生など万が一に備えて、次のものを用意しておくと安心です。
(1)防寒着やカイロ、毛布など暖をとるもの
暖房がとまってしまった際の車内温度の低下に備えましょう。
(2)飲料水や非常食、モバイルバッテリー、簡易トイレ、懐中電灯
長時間、車内で過ごすことや夜間のトラブルを想定して準備しておきましょう。
(3)ブースターケーブル、 牽引ロープ、タイヤチェーン
バッテリー上がりの際に使用するブースターケーブルや発進不能になったときの脱出に役立つ牽引ロープもあると良いでしょう。スタッドレスタイヤだけでは対処しきれないほどの積雪にも対処するため、タイヤチェーンもあると役立ちます。
(4)軍手、ゴム手袋、長靴、スコップ
除雪ができるものを準備しておきましょう。マフラーが雪に埋まると排気ガスが車内に逆流し、一酸化炭素中毒を起こすおそれがあります。

雪道を運転する際は、もしものときに役立つグッズをクルマに積んでおくようにしてください。加えて、出かける前に燃料が十分にあることを確認しましょう。ただし、気象情報や交通情報を確認し、大雪や猛吹雪が予想される場合は、外出の予定を変更したり、移動手段を変更したりすることも検討してください。

雪道で立ち往生 一酸化炭素中毒に注意を

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もしも雪道で立ち往生してしまった場合、一酸化炭素中毒に注意が必要です。

車が雪に埋まったときは、原則、エンジンを切りましょう。マフラーが雪に埋まると排気ガスが車内に逆流し、一酸化炭素中毒を起こすおそれがあります。窓を開けて換気しても、窓の開口量や風向きなどの条件によっては、一酸化炭素中毒の危険が高まることがあります。

防寒などでやむを得ずエンジンをかけるときは、マフラーが雪に埋まらないように、こまめにマフラーのまわりを除雪してください。雪道を運転する場合は、万が一に備えて、除雪用のスコップや防寒着、毛布などを車内に用意しておくとよいでしょう。