歌のうまさには定評があったアンミカさんが、ついにミュージカルに初挑戦。人前で歌って踊ることは、“幸せキャラ”として活躍する彼女に、幼い頃に母が与えてくれた大切な夢だった。
「19歳でパリコレ挑戦。21歳でパリコレデビュー。プロフィルだけを見ると、華やかに感じられるかもしれませんが、モデルとしては、私ほどがむしゃらにチャンスに食らいついた人はいないと思っています。大阪にいたときは、移動は自転車でしたし、東京に来て、モデル以外にもいろんなお仕事をさせていただくようになって初めて、タクシーに乗るという贅沢(ぜいたく)を覚えました(笑)。ずっと仕事のない時代を経験しているからこそ、今いただく仕事がありがたくてありがたくて、『断るなんてもったいない』と思ってしまうんです」
そんなアンミカさんのもとに、35年前に亡くなった母に、真っ先に報告したほどうれしい仕事が舞い込んだ。ミュージカルである。あの有名なおとぎ話「シンデレラ」をもとに、鴻上尚史さんが脚本を書き下ろし、武部聡志さんの音楽、斉藤由貴さんの作詞で2003年に初演されて大好評を博し、2年後にも再演された「シンデレラストーリー」が、17年ぶりに上演される。そこで、アンミカさんに、かつてはデーモン小暮閣下が演じた、魔法使い役のオファーが来たのだ。