またヒラリー夫人からの返事に関しては、夫人がファーストレディーになったのが、1993年1月20日からで、1981年8月4日生まれのメーガンさんが11歳であったのは1992年8月4日から1993年8月3日まで。夫クリントン氏が大統領就任して半年ほどの間にたまたま起きた出来事としては不自然であると判断して、同誌はカットした。
しかもメーガンさんは、届いたはずの夫人からの手紙をいっさい公に示していない。バニティ・フェア誌の寄稿編集者サム・カシュナーさんは、当時メーガンさんのインタビューを担当した。洗剤のくだりの全面削除を知ったメーガンさんは、彼に原稿を書き直すように要求してきた。「ヒステリックな口調でまくしたて、まるで私は彼女に操られ支配されているかのように感じました」とカシュナーさんは語っている。
トム・バウワーさんは、父のトーマス・マークルさんにもインタビューした。彼は、P&Gからもヒラリー夫人からも実は無視されたと初めて明かした。メーガンさんは小さい時から「有名になりたい」「レッドカーペットを歩きたい」と繰り返し訴えた。父は、そんな愛娘の夢を頭からつぶすには忍びないと、あえて否定しなかったという。
ヘンリー王子夫妻は、9月初旬に慈善団体への参加などで再び渡英する。その際にはエリザベス女王(96)に会うことを希望するが、この時期女王は新首相との面会などで多忙を極める。2人には、「決まっている予定は変更できない」と伝えられたそうだ。
(ジャーナリスト・多賀幹子)
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