マイリー・サイラス、「レインボーランド」が米小学校で禁止されたことを受けてLGBTQ支援団体に寄付
マイリー・サイラス、「レインボーランド」が米小学校で禁止されたことを受けてLGBTQ支援団体に寄付
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 マイリー・サイラスと名付け親であるドリー・パートンとのデュエット曲「レインボーランド」が、米ウィスコンシン州ウォキショーのハイヤー小学校でのスプリング・コンサートのラインナップから外されたことが今週明らかになった。“私もあなたも虹なんだ/あらゆる色で色合いの/光り輝こうよ”などと、人の個性を受け入れようというメッセージが込められたこの楽曲について、同校のリーダーたちが“物議を醸す可能性がある”と判断したからだと、同校の語学教師が告発した。

 学校と学区の広報担当者は、報道時点で米ビルボードの問い合わせに答えていないが、ウォキショーのジェームズ・セバート教育長は、ウィスコンシン公営ラジオにメールで声明を送り、「問題は、この歌が小学1年生の年齢と成熟度にふさわしいかどうかにあった」とコメントした。

 この動きを受け、LGBTQコミュニティーやホームレスの若者を支援するマイリーのNPO、Happy Hippie Foundation(ハッピー・ヒッピー基金、HHF)は、ハイヤー小学校の生徒たちに敬意を表し、価値ある活動への寄付を行うことを現地時間2023年3月29日に発表した。同団体は、「ハイヤー小学校の感動的な1年生の皆さん、これからもあなたらしくいてください。私たちは、あなたたちが非難や恐れを払いのけて、私たち全員をもっと思いやりのある、受け入れる存在になると、ハッピー・ヒッピーの心で信じています」とツイートし、別のツイートでは、生徒たちの“明るい未来”に敬意を表し、HHFがPride and Less Prejudiceに寄付をしたと発表した。この団体では、生徒と教師が“声を出して読み、プライドを持って読む!”ことができるように、全米とカナダの幼稚園から3年生の教室にLGBTQを受け入れる内容の本を提供している。

 マイリーの2017年のアルバム『ヤンガー・ナウ』に収録されている「レインボーランド」が禁止されたあと、ハイヤー小学校の音楽教師はザ・マペッツの「レインボー・コネクション」に差し替えた。この楽曲も最初は禁止されていたが、保護者やウォキショーのアライアンス・フォー・エデュケーション(教育同盟)からの反発を受けて復活した。楽曲の禁止について発言した語学教師のメリッサ・テンペルはウィスコンシン公営ラジオに対し、学区から禁止の具体的な理由は提示されなかったとし、「この2曲の唯一の共通点は“レインボー(虹)”という言葉だけ」と指摘した。

 3回目のツイートでHHFは、「私たちの創設者@mileycyrusと彼女のフェアリー・ゴッドマザー@dollypartonが一緒にこの言葉を書いた時、二人は本気でした」というメッセージとともに「レインボーランド」の歌詞を一部掲載した。