きょう20日、各地で今年一番の暑さとなり、夏日地点数は今季最多に。福島市や長野県上田市で30℃以上を観測し、本州でも今年初めての真夏日が観測されました。あす21日も暑さが続くため、熱中症にご注意ください。
夏日地点数は最多に 各地で今年一番の暑さ
きょう20日、日本付近は高気圧に覆われて、広い範囲で朝からよく晴れました。
南から季節外れの暖かな空気が流れ込み、南寄りの風が山を越えるフェーン現象が発生したため、日本海側や内陸部でも気温が上昇しました。
沖縄、九州から東北にかけての広い範囲で最高気温が25℃以上の夏日となり、午後3時までに全国のアメダス地点の約4割にあたる368地点で夏日を観測し、今シーズン最多となりました。
午後3時までの最高気温は、熊本県山鹿市鹿北で30.9℃を観測したほか、大分県日田市で30.6℃、兵庫県朝来市和田山で30.3℃、長野県上田市で30.2℃、福島市で30.1℃まで上がり、全国の5地点で真夏日となり、本州で今年初めての真夏日が観測されました。
また、東京都心は26.0℃、大阪市は26.4℃まで上がり、今年に入って一番の暑さとなり3回目の夏日に。広島市や松江市、新潟市などで今シーズン初めての夏日となりました。
午後3時以降も気温の上がった所があり、午後4時までに京都市で29.0℃、名古屋市で27.5℃まで上がりました。
あす21日も季節外れの暑さ
あす21日は、北海道から東北の日本海側、北陸から山陰では一気に気温が下がり、平年並みかやや低くなりますが、そのほかは季節外れの暑さが続きます。
まだ4月中は、体が暑さに慣れていない方がほとんどですので、熱中症に注意してお過ごしください。
週末は、北日本から次第に冷たい空気に入れ替わるでしょう。
来週は、東日本、西日本も、日中20℃に届かない日が多く、上着がないと寒く感じられるくらいです。
寒暖差がかなり激しくなりますので、服装選びにご注意ください。
熱中症を引き起こす条件
熱中症は、誰でも発症するおそれがあり、引き起こす条件は、大きく3つ挙げられます。
1つめは「環境による条件」です。その日の気温が高いだけでなく、急に暑くなった日や、熱波の襲来も危険です。また、湿度が高い、風が弱い、日差しが強いといった気象条件も、熱中症を引き起こします。締め切った室内や、エアコンがない所といった環境も、熱中症には特に注意が必要です。
2つめは「体による条件」です。高齢者や乳幼児、体に障害がある方は、周りの方が特に気をつけてあげてください。肥満や持病(糖尿病、心臓病、精神疾患など)のある方も、熱中症にかかるリスクが高まります。低栄養状態、脱水状態の方は、体にこもった熱を、効率良く体の外へ逃がせなくなるおそれがあります。二日酔いや寝不足などの体調不良でも、熱中症にかかりやすくなってしまいますので、ご注意ください。
3つめは「行動による条件」です。激しい運動をしたり、慣れない運動をしたりすると、体内で熱が発生しますが、その熱が体の中にこもったままだと、熱中症にかかりやすくなります。長い時間の屋外作業や、水分補給がしにくい状況も、熱中症を引き起こす原因になりますので、十分お気を付けください。