6位:益田武尚(東京ガス)
北九州市立大時代から評判の好投手だったが、2020年のドラフトでは指名はなく東京ガスに入社。1年目は夏場から頭角を現し、都市対抗では初戦の先発を任せられると、自己最速となる153キロのストレートを武器に圧巻の投球を見せて鮮やかな全国デビューを飾った。カットボール、フォークなどの変化球も高レベルで試合を作る能力も高い。都市対抗の準々決勝でわき腹を痛めて降板したのは心配だが、万全の状態なら有力候補となるだろう。
5位:加藤泰靖(上武大)
最速153キロを誇る関甲新リーグを代表する本格派右腕。大学で一気にスピードアップを果たし、好調時はコンスタントに150キロ以上をマークする。下級生の頃は課題だったコントロールも年々向上。3年春に出場した全日本大学選手権では隅田知一郎(西日本工大、西武ドラフト1位)との息詰まる投手戦を制して1対0で完封勝利をあげた。同じリーグに所属している曽谷との投げ合いは、来年のリーグ戦で高い注目を集めることになるだろう。
4位:金村尚真(富士大)
抜群の安定感が光る実戦派の右腕。層の厚いチームの中でも1年春から投手陣の一角に定着すると、これまでリーグ戦通算26試合に登板して防御率0.87と圧倒的な成績を残している。ストレートは140キロ台中盤が多いが、ボールの出所が見づらいフォームで数字以上に勢いが感じられ、コーナーに投げ分ける制球力も光る。試合を作れるという意味では大学球界でも1、2を争う存在と言える。
3位:河野佳(大阪ガス)
完成度の高さが光る社会人ナンバーワン右腕。2021年は高卒2年目ながらエースとなると、日本選手権ではMVP、都市対抗でも初戦で完封と圧倒的な結果を残し、社会人の年間ベストナインを受賞した。表彰選考の対象となる試合での失点はわずかに「1」で、防御率は0.21をマーク。全ての球種を自在に操るコントロールと投球術はとても20歳とは思えない。2年続けて安定した結果を残せば1位指名も見えてくるだろう。