今年もまだ明けたばかりだが、2022年のドラフト戦線は昨秋から動き出しており、明治神宮大会、都市対抗野球などでアピールを見せた有力候補も少なくなかった。あくまで現時点での評価ではあるが、そんな2022年に注目のドラフト候補を投手と野手に分け、ランキング形式で紹介したいと思う。今回は投手編だ。
【写真特集】あの伝説のマネージャーも登場! 増刊『甲子園』の表紙を飾った美少女たち
* * *
10位:吉村貢司郎(東芝)
ドラフト指名解禁となる2021年は指名漏れとなったものの、その後に行われた都市対抗ではENEOSの補強選手として圧巻の投球を見せて評価を上げた。ストレートは先発で長いイニングを投げても平均で150キロを超え、コントロール、変化球も高いレベルにある。都市対抗での調子を維持することができれば、即戦力として期待できるだろう。
9位:田中晴也(日本文理)
スケールの大きさが魅力の高校生の大型右腕。夏の甲子園では2年生ながらエースとして出場し、1回戦で敗れたものの自己最速となる147キロをマークして注目を集めた。秋は北信越大会の2回戦で敗れたものの、夏と比べて制球力は格段にアップし、確かな成長を見せている。現時点で高校生の投手では真っ先に名前が挙がる存在である。
8位:羽田野温生(東洋大)
汎愛高校時代から大阪府内では評判だった大型右腕。東洋大進学後はリーグ戦での登板機会は少なかったものの、3年秋に抑えを任せられると、最速156キロをマークしてスカウト陣を驚かせた。スピードに関しては全候補の中でも1、2を争うレベルにあり、イメージは大学の先輩である甲斐野央(ソフトバンク)と重なる。制球の不安が払拭されれば、1位も十分に狙えるだろう。
7位:曽谷龍平(白鴎大)
3年になって急成長を遂げた本格派サウスポー。秋のリーグ戦では最多勝、最優秀防御率、ベストナインの三冠に輝き、続く横浜市長杯でも最速151キロをマークして前年優勝の桐蔭横浜大打線を抑え込んで見せた。体つきはまだ細く安定感に欠ける部分はあるものの、サウスポーらしいボールの角度があり、三振を奪えるのは大きな魅力だ。左投手が欲しい球団には人気になる可能性が高い。