アニメ化！キャンドル300個にライオンと暮らす人…難題でも奮闘するテレビ制作の「刺激」

　現役のテレビマンである真船佳奈さんが、テレビ制作の裏側を赤裸々に描いたコミックエッセイ『オンエアできない！』が、テレビアニメ化！　BSテレ東にて毎週日曜深夜1時5分から、テレビ東京では毎週月曜深夜2時30分から放送中で、麒麟の川島明さんがナレーションを担当し、南海キャンディーズの山里亮太さんがゲスト声優として出演することでも話題だ。

【コミック『オンエアできない！』第1話どんぐりを拾う話はこちら】

　コミックを描いた理由は？　テレビを作るうえで必要な能力って何？　毎日繰り広げられる予想もつかない展開を、笑いを交えて真船さんが語った。後半をお届けする。

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　ガラスのコップを300個集めるのもキツかった。音楽番組で、本番3日前に「キャンドルをズラッと並べた演出をしたい」と言われまして。キャンドルは手配できたけれど、それを入れるコップがない。だから、ADをタクシーに詰め込んで、「都内のガラスのコップを集めて来て！」「ドン・キホーテにあるガラスを全部、買い占めて」と（笑い）。

　もちろん「3日前ではなく、もっと早く言ってよ」と思います。でも多分、ギリギリにいろんな演出のイメージが決まってきて、「キャンドルだ！」と演者さんと決めたんだなと想像するんです。その事情が分かるから、仕方がない。まあ、早く言われても実際、すぐに動くかどうかは、わからないですけど（笑い）。

■ライオンと一緒に暮らしている人と連絡が取れますか？

　できないと言いたいけれど、言うと「こいつ、やる気がないな」と思われる。それが嫌なので1回はアタックをして、「できない理由を集めたり」（笑い）。

　どの仕事も同じだと思いますが、「無理です」というのは簡単。でも、それを言った瞬間、「テレビってそれを叶える仕事」だよね、と。だから、動物の手配が必要だったら、動物プロダクションに1回は聞いて繋いでいく。海外ロケの場合は、コーディネーターさんに連絡をして「今からライオンと一緒に暮らしている人と連絡が取れたりしますか？」とか（笑い）。