「効果の違い以外に、妊婦に使えるか、他の薬を常用している人に影響があるかなど、それぞれの薬の特徴があります。選択肢が複数ある方が使い分けでき、結果的により大勢の人に使えるようになるのでいいと思います」

 どちらの薬も、オミクロン株にも効果が期待できるという。いずれも発症から5日以内に飲み始めないと効果が期待できない。発症からの日数が短く、体内のウイルス量が少ないほど効果が期待できる。このため、症状が出始めたらできるだけ早く検査を受けることが望ましい。

 抗体を使った薬のうち、英グラクソ・スミスクライン社の「ゼビュディ」は、オミクロン株に対しても効果が減弱していないとされ、引き続き使える。(科学ジャーナリスト・大岩ゆり)

AERA 2022年1月17日号より抜粋