日本ハムの清宮幸太郎
日本ハムの清宮幸太郎

 日本ハム・清宮幸太郎の体形が明らかに変わった。メディア報道によると、ソフトバンク・柳田悠岐と行っている自主トレを公開した際、103キロから94キロまで減量したことを明かした。11月の秋季キャンプで新庄剛志監督から減量指令を受けて2カ月あまりで9キロも体重を落としたことに、今年にかける強い思いが伝わってくる。指揮官も11日、自身のインスタグラムを更新し、「柳田キャプテン有難う!!見てもわかるようにかなり絞れてるの皆さんわかりますか!?うちの清宮くん!!柳田君より成績が良くなったりして!!」と柳田への感謝のメッセージと共に、喜びを露わにした。

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 対照的に体重を増量したのが清宮と同期入団で柳田の自主トレに参加しているロッテ・安田尚憲だ。昨季は115試合出場で打率.242、8本塁打、55打点。クリーンアップを張れる和製大砲として期待されているが、好不調の波が激しくシーズン終盤はスタメンを外れる機会が増え、規定打席に到達できなかった。 今オフは力強さと確実性を磨くことを目的に98キロから103キロへの増量に成功したという。

「昨年までの清宮は明らかに適性体重を上回っていた。脂肪が多く体も重そうに見えたが、大減量して体のキレが増したように感じます。腰の回転が鋭いから打球が飛んでいく。体重が減ったことで飛距離が落ちることが懸念されましたが、映像を見ると以前より飛んでいるように感じる。この体形を維持しながら筋肉をつけていけば体重が増えても故障もしにくくなる。安田は脂肪が増えているのではなく、プロテインなどを摂取することで徐々に体重を増やしているので問題ないでしょう」(スポーツ紙記者)

 体重は増量、減量のどちらが正解と一概に言えない。速い球を投げる、打球を遠くへ飛ばすという観点で考えると積んでいるエンジンが大きい方がいい。体重を増やす取り組みは理にかなっている。また、体重が落ちやすい選手は連戦が続くとバテて本来のパフォーマンスを発揮できないため、意図的に増量するケースが見られる。一方で、下半身に掛かる負担を軽減したり、体のキレを取り戻すために体重を落とす選手も少なくない。

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