矢田がアップしたおせち料理の写真(公式ブログより)
矢田がアップしたおせち料理の写真(公式ブログより)

■「コストコ芸能人」として開花

 こうしたことが重なり、とくに一部の女性たちの間からは反感を買っているようだが、芸能人としては安泰のようだ。

「矢田さんは2000年代前半にドラマ『やまとなでしこ』や『白い巨塔』などヒット作に出演し、一世を風靡した女優。結婚、出産を経るも当時の夫が不祥事を起こし、その後、離婚。2009年に芸能活動を再開させました。バラエティー番組で再び注目を集めるようになったのは2017年頃からですが、この時期に雑誌のインタビューで、当時小学生の子どもの養育費が意外に高いことがわかり『お金についての考えかたが変わった』と話していました。シングルマザーとして強く生きていくため、バラエティーにも積極的に進出していったということでしょう。現在は『沸騰ワード10』で『コストコに取り憑かれた女優』として出演し人気が上昇しており、定期的に特集されるほど。いろんな番組でゲスト出演する機会も増えていますし、バラエティー路線も板についてきた印象を受けます」(週刊誌の芸能担当記者)

 芸能評論家の三杉武氏は、矢田についてこう考察する。

「かつては癒やし系女優として活躍し、その後は結婚に失敗するも、シングルマザーとしてお子さんを育てながら、40歳を超えた今もその美貌は衰え知らずという点で、同世代の高い支持を集めているのは事実です。一方で、SNSの投稿を見るとママタレントのように親近感をアピールしつつも、それだけにとどまらず、時に芸能人らしい華やかさや豪華さをチラホラとにおわせてしまうのは、ドラマ黄金期に活躍した人気女優ならではといったところでしょうか。矢田さんがブレークした90年代半ばから00年代はまだ今ほど芸能人と一般人の距離感が近くはなく、人気女優はある種の憧れの存在だったので、そうした意識が潜在的にあるのかもしれません。特段、自慢したいとか、悪気があるわけではないと思います」

 バラエティーでの露出が増えるにつれて、好き嫌いが分かれるタレントになりつつあるのかもしれない。(丸山ひろし)

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丸山ひろし

丸山ひろし

埼玉県生まれ。大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集業務に従事。その後ライターに転身し、現在はウェブニュースや、エンタメ関連の記事を中心に執筆している。

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