安田顕の“変態”性をウォッチャーが褒める　NHKドラマ「しもべえ」

　漫画家＆TVウォッチャーのカトリーヌあやこ氏が、「しもべえ」（NHK総合　金曜22：00～）をウォッチした。

【「しもべえ」のイラストはこちら】

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　女子高生・鴨志田ユリナ（白石聖）が「しもべのしもべえ」という謎のスマホアプリをダウンロードすると、ピンチになればどこからともなく怪しいおじさん・しもべえ（安田顕）が出現！

　絡んできた不良グループを殴り倒し、カフェでは足りなかったパンケーキ代を提供、突然の雨にはそっと傘をさし出す。人間？　妖精？　便利すぎるぞ、しもべえ！

　しもべえは一言もしゃべらない。一日に呼び出せる回数制限あり。けがもするし風邪もひくけど、学校だろうが自宅だろうが神出鬼没だ。

　なんだか服装は、ちょっと車寅次郎？　サイレント映画なたたずまいはやっぱりチャプリン？

　でもユリナのクラスメート多田くん（内藤秀一郎）から「弟子入りさせてください！」って言われた時の自慢げな鼻ぷいぷいポーズはブルース・リー？　いや教えていたのは「鶴拳」系だからジャッキー・チェン？

　と思いきや「プロレスLOVE」ポーズは武藤敬司。と、昭和以降のおじさんの憧れをすべて詰め込んだかのような夢おじさん・しもべえ。

　しかしヤスケンこと安田顕が演じることにより、いつどんな時でも漂うのだ、まごうことなき変態性が（褒め言葉です）。

　女子高生を救うんです。彼女のお母さんも、その友達もみんな救うんです。だけどいつだって顔がド変態なんです。