若手芸人がさまざまな場所でMCの有吉弘行を笑わせるという人気番組『有吉の壁』(日本テレビ系)。ひたすらネタをやり続けという、シンプルかつストイックな構成ながら、深夜番組時代から数えて7年目に突入している。出演芸人たちは“壁芸人”と呼ばれて人気を博し、いまやテレビを飛び出して武道館でライブをするほどになった。そんな人気番組でひと際異彩を放っているのが、“ミスター壁”との異名を持つ、とにかく明るい安村(39)だ。実際、同番組の人気に便乗するかたちで、再ブレークの兆しを見えつつある。
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パンツ一枚のピン芸人として「安心してください、はいてますよ」の決めゼリフで一躍人気者となった安村。一時は消えかけた安村が、なぜまた重宝されているのか。お笑い業界に詳しい放送作家はこう語る。
「深夜の特番で始まった『有吉の壁』で、とにかく明るい安村が理髪店に入って逆モヒカンにするというネタを披露したことがあり、それがこの番組の向かうべき道を決めたと業界内では言われています。深夜の特番の1回目で、まだレギュラーになることも決まってないのに、そこまで体を張ったのです。この起死回生のボケが評価され、その後も安村さんはレギュラーとして出演し続け、いつしか“ミスター壁”と呼ばれるようになりました。本来なら一発芸人で終わっていてもおかしくなかったが、結果的に息の長い活躍をしています。ほかのバラエティーでの安村さんを見ても、トークの合間でも果敢にピンネタをぶちこもうとしているので、『有吉の壁』で相当自信をつけたんだと思います」
安村は2000年にお笑いコンビ・アームストロングを結成するも、2014年に解散。その後、ピン芸人に転身し、最初のブレークを果たした。
「2015年の『R-1ぐらんぷり』で、『安心してください、はいてますよ』のワンフレーズで決勝までいきました。この決めゼリフは一世を風靡し、この年の流行語大賞トップ10にも選ばれていますから、ピン芸人として即ブレークしたという意味ではエリート芸人とも言えます。『有吉の壁』の1回目で逆モヒカンをしたときもまだ売れている最中だったので、『なんでそこまでやるんだよ!』という大きな笑いにつながったのです。しかし、2016年に不倫現場を週刊文春にスクープされ、仕事が激減。不倫騒動で彼の裸芸に“生々しさ”が出てしまい、視聴者が笑えなくなったことで人気が低迷しました」(前出の放送作家)