妹が1位で、私が3位でした。妹のほうが良い順位なので多少の悔しさはあったんですけど、それよりも世界の舞台で同時に表彰台に立てたというのは、うれしさが勝りましたね。これが同じ男子だったら悔しいという気持ちが先走っていたと思うので、男女でよかったなと思います。
――ライバル・仲間・戦友……関係性としては、どんな表現が一番近いのでしょうか。
チームメイトでもあり、ライバルといったところですね。今思えば、厳しい練習を乗り越えられたのは、きょうだいがいたからこそ。兄妹でやっていなかったら、私は五輪の舞台に立てていなかったなと思いますし、そこに至るまでに挫折していただろうなと思います。
もし一人っ子だったら、やめたいと言ってやめる可能性も全然あったと思いますが、兄妹で練習していれば、くじけそうになっても「あいつが頑張ってるからもうちょっと頑張ろうかな」と思えます。兄妹でやってきたからこそ五輪に出場できたのだと思っていますし、切磋琢磨できる存在がいて良かったなと思います。
(構成/AERA dot.編集部・飯塚大和)