タマとトモの日常は、岩合さんのツイッター(@lion007)で/Iwago Photographic Office
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 2022年2月22日は800年ぶりのスーパーの日。好評発売中のAERA増刊「NyAERA 2022」から、表紙を飾ってくれた岩合家のタマとトモとの暮らしについて、岩合さんのインタビュー特別編をお届けしますニャ!

【写真】そんなに見つめニャいで…岩合さんにしか撮れない可愛すぎる猫はこちら

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 玉三郎と智太郎は、岩合さん監督の映画「ねことじいちゃん」の撮影中、出演猫として撮影現場にやってきた兄弟だ。

 撮影後に兄弟別々にするのがしのびなくて、岩合家の猫になった。

 撮影のため世界中を飛びまわっていた岩合さんだが、この2年は海外に行けなくなり、家にいる時間が増えた。「パスポートが切れたのは初めて」と岩合さんは言う。

 撮影で世界中をまわる岩合さんだが、この2年は玉三郎と智太郎の兄弟をよく撮った。猫が楽しく暮らせるように設計した家で暮らして、見えてきたことがある。

 屋上のプランターに、日々のサラダにすべく、ルッコラやラディッシュを植えた。

 植物もだが、玉三郎と智太郎の成長も近くで感じることができ、うれしく思っている。

「タマは野菜には興味がない。トモは野菜に興味を示して、菜園の葉っぱを容赦なく食べようとするんです」

 気質は「兄弟でこれほど違うのか」というくらい、違う。

 タマは何ごとにも驚く性質で、来客があると隠れていたが、最近はおそるおそる近づくようになってきた。敏感で何ごとにも注意を向ける慎重派だが、「優しさを感じることがある」。トモは外交的だが、「興味がないものにはそっけない」。

 今年1月、はじめて岩合さんと一緒に雪を見た。「長い時間、窓辺で降雪を見るふたり。翌朝、屋上を闊歩するトモ、雪で遊び始めるタマでしたが、すぐに屋内へ戻ると、肉球を懸命になめていました。冷たかったね」。

 タマもトモももうすぐ4歳、まだ甘えに来てくれる。だからこそ、一緒に遊ぶ時間を大切にしている。

「成長しても遊ぶというのは、ネコにとって大切なことだと思う。本来持っている狩猟本能を失わないためにも。僕はネコの中の野性が好きなので」

 タマとトモは幼い頃からずっと仲良しで、寝るときは一緒に寝る。取っ組み合いのけんかも毎日、必ずする。

「彼らの中の野性を大切にしたい。ふたりにとっては、運動の時間じゃないかな。僕らにとってのラジオ体操みたいなものかもしれない。見ていて楽しいですし、一緒に体操でもしようかな、と思いますね」

(ニャエラ編集部・澤志保)

AERA増刊「NyAERA 2022」から