かつてはフジテレビを背負って立つアナウンサーとして注目された。青山学院大在学中からモデルとして活動し、17年に同局に入社すると、1年目で自身の看板番組「クジパン」を担当し、朝の情報番組「めざましテレビ」の情報・スポーツキャスターを経て、「めざましどようび」のメインキャスターを務めた。だが、昨年3月にめざましテレビのメインキャスターに後輩の井上清華アナが抜擢されたことで、先を越される形に。悔しい思いは当然あっただろう。

 久慈アナは思い切った決断をする。1月23日に自身のインスタグラムで「今春でフジテレビを退社することになりました」と報告。今年で入社5年目の27歳。まだまだこれからフジテレビの第一線で活躍することが期待されただけに、驚きの声が広がった。

「正直アナウンス技術が高いわけではない。フリーになってメインのキャスターとしてすぐに活動するのは厳しいと思います。入社前から活動していたモデル業のほか、女優に挑戦する可能性もありますが演技力は未知数です。個人的にはバラエティーも面白いと思います。ガツガツしているわけではなく、一歩引いて柔らかい雰囲気ですが逆に異彩を放っている。端正な顔立ちなのですがあまり目立たないので、いじられることで久慈さんの魅力が新たに出るような感じがします。アナウンサー時代と違い色々な仕事が舞い込むと思いますが、新しいフィールドで殻を破ってほしいです」

 フリーで成功するのは一握り。久慈アナの今後の活躍が期待される。(西川秀之)