漫画家&TVウォッチャーのカトリーヌあやこ氏が、「恋なんて、本気でやってどうするの?」(フジテレビ系 月曜22:00~)をウォッチした。
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バラエティーからドラマ枠となったフジテレビの月曜夜10時。ざらついたノワール風味の「アバランチ」に始まり、医療ドラマ「ドクターホワイト」と来て、今回は恋愛もの。と、あれやこれや方向性定まらず。
ゆえに(?)このラブストーリー自体も、なかなかの迷走っぷりだ。恋愛経験ゼロのヒロイン・桜沢純(広瀬アリス)。
「恋愛は究極のムダ遣い」と豪語し、27歳にして35年ローンでマンションを買った。月給30万円、日々とびきりおしゃれな服着て、映画見て女子会やってローンも払う。え? それ可能?
そしてこのドラマ、なにかと流行りもんを盛ってくる。純の女友だちはパパ活女子(相手のおっさん役はアキラ100%)。洋食器デザイナーの純が注目するのは、スージー・クーパーの食器(前にNHKの「世界はほしいモノにあふれてる」で見たやつ!)。
植物あふれるおしゃれビストロで出てくるのは、フレンチトーストじゃなく「パンペルデュ」。
そんな今どきワードを並べておいて、女同士の会話が「月に何回旦那とした?」だの、「高齢処女、卒業しなくていいの?」だの、「何年も男いないクチだね、全身乾燥肌」って。お前らはババアか。ババアの井戸端会議か。