フィギュアスケートのアイスダンス選手、村元哉中・高橋大輔ペアが、5月27日、オンライン配信とインスタグラムのオフィシャルチームアカウントで競技続行を表明した。昨年12月の全日本選手権、今年1月の四大陸選手権、そして3月の世界選手権を終え、じっくり考えてからの決断だ。
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■5月上旬に最終的な意思確認
5月上旬、二人は来季に向けての最終的な意思確認を行い、その後インタビューに応じ、現役続行決断に至るまでの心境を丁寧に語った。
村元選手と高橋選手がアイスダンスのカップルを結成し、活動を開始したのは2020年1月のことだ。その年の11月に行われたNHK杯で3位、12月の全日本選手権では2位を獲得した。
躍進は目覚ましく、翌年の21年11月のNHK杯では6位、ワルシャワ杯では日本勢歴代最高得点となる190.16点を出して2位を獲得する。さらにその後、12月の全日本選手権で2位、今年1月の四大陸選手権では日本勢過去最高位となる2位を獲得し、3月、フランスのモンペリエで行われた世界選手権では16位になった。
■はじめに思いを伝えたのは
来季の現役続行について、はじめに思いを伝えたのは、村元選手のほうからだという。4月に行われたアイスショー、スターズ・オン・アイスの最終日だった。
「スターズ・オン・アイスのソーラン節で、なんかすごい『これだ!!』っていうのが感じられたんです。本当に楽しんで踊っているというか、表現者として魅せる、というのをお互い感じられたと思いますし、『これや!』みたいに思った瞬間がありました」(村元選手)
その思いを高橋選手に伝えた。どういった表現ができるかということ、高橋選手と表現して滑ることがすごく楽しいということ、アイスダンスで自分はどういうものを作り上げていきたいか――。