息子は僕に恐竜のことをよく話してくれます。僕は恐竜に詳しくないし、聞いてもなかなか覚えられないんだけど、たくさんの恐竜の名前を教えてくれたり、これは草を食べるとか、肉を食べるとか、歯がいっぱいあるとか色んなことを教えてくれます。だから「すごいね!」「よく知っているね」と褒めています。

 たまに息子の間違いに気づくこともありますが、「それは違うよ」とか、「これが正しいよ」みたいなことは間違っても“今は”言わないようにしています。

 小学生になったら少し厳しくして、間違いを指摘してあげることも大切になってくると思いますが、3歳、4歳のときは気持ちよく好きなことを追求することが重要だと思っているからです。

 ダンスでは、ディズニーのショー・ダンスが好きなので、音楽を流して、いっしょに踊ったりしています。何回もショーを見ているので、「ダダ(パパ)はこのキャラね」と役を決めて、息子も本当にそのキャラになり切って、本物の演出のようにやっています。まずはカーテンに隠れて、音楽が流れたら、登場して…。どうやったら格好良く見えるとか、どうしたらみんなに注目してもらえるかとか、自分で考えてやっているんです。

 僕もちょっと下手に踊ったり、歌ったりして、一緒に盛り上がるようにしています。わざと間違えると、「そこ違うよ」って息子が教えてくれるんです。そんなときに褒めてあげたりすると、子どもは嬉しいし、自信にもなるし、もっと知りたいと思うし、好きなことを続けられるようになるんだと思います。

 家庭によって色んな考えがあると思いますが、僕は息子と競い合って、息子より上手にやろうとは思わないです。じゃんけんとかでもわざと負けてあげるタイプです。息子にとって家庭は、自分を一番認めてくれる場所にしてあげたいと思っています。

 競争するのは、友だちとかとすればいいかなと。そこで「絶対に勝ちたい」という思いが出てきたら、親として、ときには厳しく、全力で支えてあげたいなと思っています。 

(構成/AERA dot.編集部・吉崎洋夫)

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