今回の事件はあってはならないことだった、そうどうしてみんなで考えが一致しないのか? というか、なんのために選挙をやるのか? リーダーを選ぶ際、敵は消えろ、とならないためではないか?
なんか、みんながみんな軽薄だ。もしかすると、あたしもそうなのかもしれない。興味の対象がころころ変わっていき、すぐ熱くなる気持ちは、すぐ冷める。ちょっと前のことはすぐどうでもよくなる。これでは、深い議論なんてできっこない。
室井佑月(むろい・ゆづき)/作家。1970年、青森県生まれ。「小説新潮」誌の「読者による性の小説」に入選し作家デビュー。テレビ・コメンテーターとしても活躍。「しがみつく女」をまとめた「この国は、変われないの?」(新日本出版社)が発売中
※週刊朝日 2022年7月29日号