撮影/写真部・松永卓也
撮影/写真部・松永卓也

 先ずは経験させる、失敗させる。例えば、転びそうになっても、手を伸ばさない。転ばないと、痛いこともわからないし、立ち上がり方もわからないですよね。「痛かったねー」「そういうふうになるんだよ」って子どもの目線を意識して話していますね。経験している大人からするとつい先に口や手を出してしまいたくなりますが、それは逆によくないと思っています。

――お子さんに望むものはありますか。

 好きなことを一つでも見つけてほしいですね。ぺこりんがこの前言ってたんですが、「ニートでもいい、家でゲームばかりをしていてもいいから、好きなことを見つけてほしい。好きなものがない子には育てたくない」って。すごくいい考え方だな、と思いました。僕もそう思います。でも、見つからないなら、無理する必要もないと思います。

 それから、「こうしなさい」とか、「男の子だから」とか言わないようにしています。今は恐竜が好き。ディズニーも好きで、特にお姫様のごっこ遊びとかができるディズニープリンセスが好き。『美女と野獣』に出てくる悪役のガストンも好きなんですよ。

 何歳になっても、とりあえず自分の好きなことを追求する人になってほしいですね。そういうのが「かっこいい」という時代にもなっていますからね。

――それはご自身が育ってきた環境とも関係があるのでしょうか。

 小さい頃、お人形遊びが好きで、周りから「男らしくない」と言われて落ち込んだときも、両親は「そのままでいるほうが素敵」と言ってくれました。中学でメイクを始めたときは「メイク濃すぎじゃない?」とは言われたりしましたが、否定されたことはなかったですね。ぼくも反発するのではなく、「大丈夫、いま東京ではこういうのが流行っているから」と、自分の考えを伝えることができた。親も「りゅうはこういう子だからねぇ」、「女の子とも仲良しだからねぇ」とぼくのそのままを受け入れてくれました。

 ぼくの親は逃げ場もたくさんつくってくれましたね。


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