
東京オリンピックでも、プール周辺に設置された画像追跡カメラが水中にいる選手をリアルタイムで捉え、スピードの加速や減速、ターン時に選手が水面から浮いた時間までをも追いかけるモーションセンサーやポジショニングシステムなどの新技術を導入。得られたデータは選手やコーチにフィードバックし、練習などでも活用されているという。
「今回は結果を出すことはできませんでしたが、それを受け入れて3年後のパリに向けて準備していきたいと思っています。来年の5月には福岡で世界水泳選手権が予定されています。そのときには観客も入れる正常な状態で、日本のチームとの試合を楽しみたいです」(チャド選手)

初の五輪出場から今年で10年目となるチャド選手。東京オリンピックでは開会式で南アフリカの旗手も務め、注目を集めた。すでに次のパリ・オリンピックを見据えるが、その眼差しの先には母国の子どもたちの存在がある。チャド選手は力強くこう語る。
「南アフリカの情勢はここ2年ほどあまりよくありません。そういったなかで、子どもたちのロールモデルになりたいし、希望を見出してほしいんです。だから競技だけでなく、生活のどんな場面においてもベストな自分であり続けたいと思っています」
(編集部・福井しほ)
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