趣味を副業にする場合は、自分の好きなものやスキルの“棚卸し”が必須だという。
「『自分にはたいした趣味やスキルがない』と思い込んでいる人もいますが、自分自身を振り返るとひとつくらいは副業の切り口が見えてきます。自分に何ができるのか、子どもの頃何が好きだったか、一日中話をしていても飽きないことは何か……。自分で気づけない場合は、友人やパートナーに聞いてみると意外な特技が見つかるかもしれません」
戸田氏がサポートした人の中には、棚卸しによって「恋愛相談にアドバイスができる」という特技に気づいた男性も。現在は、本業と二足のわらじで「復縁カウンセラー」としても活動しているという。
「本人は恋愛の達人というわけではありませんが、彼のアドバイスを実行した友人たちがどんどん恋愛成就していったそうです。自分では取るに足らないと思っている特技も、副業になる可能性を秘めています。特に今はオンラインへの抵抗がなくなっているので、オンラインで個人のセミナーやレッスンを開講している人も増えています」
どういうニーズがあるかを知るためには、スキルを売り買いするマッチングサイトの「ストアカ」や「ココナラ」などをのぞくと参考になるという。
「社会に出ると人生の大半は仕事をしている時間です。本業が楽しければ問題ありませんが、本業がツラい人が副業まで過酷な仕事を選ぶと人生のほとんどがツラい時間になってしまいます。『自分が楽しい仕事』という基準で副業を選ぶと、本業以外の人脈も広がり老後も楽しく続けられるのではないでしょうか」
コロナ禍によってオンラインが身近になり、副業の可能性は広がっている。早めにスタートを切るのが成功のカギといえるだろう。