長い間続けて成果を出す副業。今すぐにでも始めたいところだが、いったいどんな仕事があるのだろうか。戸田氏は初心者におすすめの副業として、以下の3つを挙げる。
(1)シェアリング
シェアリングとは、自分の所有しているモノを他人に貸して収入を得るビジネスのこと。代表的なのは自分の車を貸し出す「カーシェアリング」だ。
「近年は大手企業のカーシェアリングサービスだけでなく、個人間のカーシェアをサポートするマッチングサービスも増えています。電車通勤で平日は車に乗らない人にぴったりの副業です。反対に日中車に乗る時間が長い場合は、自宅の駐車場を他人に時間貸しする方法もあります。そのほか、自宅のスペースを貸し出すサービスも人気です」
車や家以外にも、服やゴルフ用品などのレンタルを個人間で行うCtoCサービスもある。シェアリング副業は元手がいらない分、気軽に始められそうだ。
(2)業務委託
本業のスキルを副業にも生かすなら、企業や個人から仕事を受注する業務委託副業もアリ。
「業務委託は仕事をマッチングしてくれるクラウドソーシングサイトを活用します。たとえば、本業でSEをしている人ならクラウドソーシングサイトに登録して、サイト経由でプログラム作成の仕事も受注できます。すでに身に付いているスキルを生かせるので、心理的ハードルもそれほど高くないです」
(3)趣味起業
3つ目は自分の趣味や興味がある事柄を副業にする方法だ。ほかの副業との大きな違いは、本人が楽しみながら続けられる点にあるという。
「実例として印象的だったのは、サーフィンが趣味の営業マンです。彼にはサーフィンを教えるスキルや知識がありましたが、海に行くと自分が波に乗りたいので教えられない。そこで彼は、会社の近くに会議室を借りて座学でサーフィンを教え始めたんです。すると会社勤めのサーファーたちが仕事帰りに受講するようになり、多い月では月商70万円に達しました。セミナーの宣伝に使っていた『サーフボードではなく、ホワイトボード、ウェットスーツではなくビジネススーツ』というキャッチコピーもインパクトがありました」
「サーフィンは海でしか学べない」という固定観念を覆すアイデアだ。このように、趣味起業で重要なのは「切り口」だという。
「釣り好きの男性は趣味が高じて小さなボートを買い、参加者を募って沖に出る副業をしています。参加費は数千円で釣れた魚をその場でさばくサービス付き。休日のみの開催で人数も制限されるので月収は数万円ほどですが、本人が楽しんでいる副業の好例です」