5月は夏に向けて気温が上昇していく時期ですが、春より暖かく、夏より涼しい時期はどんな服装をしたらいいか悩ましいところです。特に夕方以降は肌寒さを感じることもありますので、お出かけする時間帯も考えながらコーディネートしましょう。
今回は、5月の気候にぴったりな服装選びのポイントをご紹介します。
服装選びの前に5月の気候の特徴を解説
5月に合う服装を選ぶには、まず5月ならではの気候の特徴をチェックしておく必要があります。5月は、日差しが暖かい4月よりもさらに気温が上昇し、日中は汗ばむような陽気になる日もぐっと増えます。参考までに、5月の東京の日最高気温の平年値を見てみると、上旬は22.2℃、中旬は22.4℃、そして下旬になると24.0℃にまで上昇します。[注1]最高気温が20℃を超えてくると、日が差している間は薄着でも快適に過ごすことができます。ただ、夕方以降は気温がどんどん下がっていくため、日中と同じ格好だと寒くなるでしょう。5月は周期的に大陸からの移動性高気圧に覆われるようになり、カラッと気持ちよく晴れる日が増える時期ですが、日中の暖かさに合わせて服装を選ぶと、日が落ちたあとに肌寒くなってしまうので注意が必要です。
地域による5月の気候の特徴を解説
ここまで5月の気候の特徴をご紹介しましたが、南北に長い日本では、同じ時期でも気候の特徴が大きく異なります。先ほど、一例として東京の5月の平均気温をご紹介しましたが、以下ではその他の地域も含めた5月の日最高・最低気温の平年値(上旬~下旬)をまとめました。[注2]
札幌:最高15.9~18.7℃ 最低6.9~9.8℃
仙台:最高18.8~20.5℃ 最低9.7~12.4℃
東京:最高22.2~24.0℃ 最低13.0~15.1℃
大阪:最高23.6~25.7℃ 最低14.5~16.9℃
福岡:最高23.0~24.8℃ 最低14.7~16.7℃
那覇:最高26.3~27.0℃ 最低21.2~22.4℃
同じ5月でも、北海道・東北と九州地方では平均気温に10℃前後の差があることがわかります。特に北海道の場合、その日の天気によってはまだまだアウターやニットが活躍する時期といえます。一方、関東以西は5月になると最高気温が20℃を超える日が増え、朝晩の強い冷え込みも減るため、厚手のアウターやニットは必要なくなります。夕方以降はライトアウターが必要になるシーンもありますが、あくまで備えであり、基本的には薄手の服装でまとめる日が多くなるでしょう。
5月の上旬・中旬・下旬での服装のポイント
前節でご紹介した地域別の日最高気温の平年値を見てもわかる通り、どのエリアでも、上旬~下旬にかけて気温が2℃ほど上昇しています。下旬に上旬と同じコーディネートをすると暑く感じる可能性がありますので、気温の変化をこまめにチェックして、その日に適した服装を選ぶのがポイントです。ここでは5月の上旬・中旬・下旬の服装選びのポイントをそれぞれわかりやすくまとめました。
■5月上旬の服装選びのポイント
5月上旬はまだまだ昼夜の寒暖差が大きく、日中の暖かさに合わせて軽装で出掛けると、帰宅時に体が冷えてしまう可能性大です。気温が一時的に20℃を超えても、さほど長くは続きませんので、マウンテンパーカーやカーディガンなど、薄手のアウターを用意しておきましょう。暖かい日なら、七分丈のシャツにデニムやチノパン、薄手のロングスカートなどを合わせると心地よく過ごせます。
■5月中旬の服装選びのポイント
5月中旬は、上旬から大きく気温が変わるわけではありませんので、基本的には上旬と同じ選び方でOKです。ただ、下旬に近づいてくると日中の気温がより上昇するため、ライトアウターを着るのなら、さっと脱ぎ着できるものを選ぶのがポイントです。
■5月下旬の服装選びのポイント
5月下旬になると、東京でも平均気温が20℃近くまで上昇しますので、日中は薄手のアウターでも暑く感じることがあります。夕方の冷え対策としてライトアウターは必要ですが、晴れた日の日中は七分丈や五分丈のトップスで過ごしてもOKです。上に長袖のデニムシャツなどを羽織る場合は、半袖のインナーを合わせても肌寒さは感じないでしょう。
5月は昼夜や、上旬~下旬にかけての気温差に注意
5月は最高気温が20℃を超える地域が増えてくる時期ですので、晴れた日は汗ばむ陽気になることもあります。五分丈や七分丈のトップス一枚で過ごせる日もありますが、夕方以降は冷えてくるので、薄手のアウターは手放さない方が無難です。なお、上旬と下旬では気温もまた変わってくるので、5月は毎日の天気や気温をこまめにチェックし、適切な服装を選びましょう。
天気予報専門メディア「tenki.jp」では、毎日の天気や予想気温から、最適なコーディネートを提案する「服装指数」を公開しています。毎日の服装選びに悩んだら、ぜひtenki.jpの服装指数を参考にしてください。
[注1]気象庁:過去の気象データ検索(東京 平年値)
[注2]気象庁:過去の気象データ検索
※各注釈の平年値は、1981~2010年の30年間の平均値を使用しております。