現在58歳の私に、最近ふりかかった大きな出来事の一つは、実母が認知症になったことです。また、そのせいで月4、5回は実家の家事援助に行くようになったこと。
そしてもう一つは、パピヨンを飼い始めたことです。
名前はサラ(写真、雌、5歳)。黒い大きな耳が蝶のように開いていて、この形は昔々ヨーロッパの貴族に愛されたようです。思わずブラッシングしたくなるような長めの毛並みは、あまり長くならないうちにカットしてしまいます。
高いところが好きで、何か気になるものを見つけると飛びついたり、ポーンと飛び乗ったりします。助走も軽やかなそのジャンプには家族全員びっくり。パピヨンは小型犬の中でも活発なほうで、サーカス犬として活躍することもあったようです。
母も、たまにこちらに来たときはサラのいろんな行動や表情にかなり刺激を受けて楽しそうにしています。それを見ると私もほっとします。
夫も、60歳の定年を目前にしていろいろ心迷うこともあるようで、多趣味であるにもかかわらず、こんなときはサラの散歩が一番、気が楽だなーと言います。
私にとってもサラとの散歩は気分転換になるのに……。
そうかといって夫婦で一緒にというのもストレスがたまりそう。それはお互いよくわかっておりますので、しばらくは散歩は夫に任せることにします。
夫婦でたまたま行ったペットショップで出会ったサラ。向こうからとことこガラスの際までやって来てくれ、運命を感じました。タイミングよくわが家にやって来てくれたサラには感謝の気持ちでいっぱいです。
(居成ひろみさん/大阪府/58歳/主婦)
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