日本には兄弟姉妹、それぞれの日があります。そのうち姉の日にあたるのが12月6日です。提唱したのは姉妹型・兄弟型研究の第一人者である畑田国男氏です。あまり話題に上がることもないので、初めて知ったという人もいるかもしれません。
そこで姉の日の由来やその日にすることなど、姉の日や姉に関わる雑学などをご紹介します。話のネタとなるような内容となっていますので、姉がいるという人もそうでない人も、そして自身が姉だという人も豆知識として覚えておきましょう。
姉の日はサンタクロース(聖ニコラウス)の命日が由来
12月6日は姉の日です。この日が姉の日になったのは、サンタクロースが関係しています。クリスマスは12月25日では?と思うかもしれませんが、そもそもサンタクロースとクリスマスには関係がありません。
サンタクロースのモデルとなったのは、トルコの司教だった聖ニコラウスです。貧しさゆえに身売りをされそうになった3人の姉妹に対して、聖ニコラウスが金貨を煙突から投げ入れて救ったという伝説があります。これにより3姉妹は貧しさから抜け出すことができ、姉は身売りをせずに結婚できたとされています。
姉が不幸から救われたという伝説により、聖ニコラウスの命日である12月6日が、日本における姉の日と制定されました。そして、サンタクロースがプレゼントを配ってまわるというのも、この伝説が元になっています。
なぜクリスマスとサンタクロースが結びついたのかは不明です。ただし、現在でも12月6日は「聖ニコラウスの祝日」として、子どもたちは贈り物をもらえる地域もあります。ドイツなどでは12月6日に朝起きると、靴下にいっぱいのお菓子が詰め込まれているそうです。
姉の日は何をすればいいの?
日本には兄弟姉妹すべての記念日があるとお伝えしましたが、それぞれの記念日がいつなのか見ていきましょう。
弟の日:3月6日
兄の日:6月6日
妹の日:9月6日
姉の日:12月6日
いずれも6日が記念日で、さらに3ヶ月ごとになっています。姉の日が12月6日になったのは、聖ニコラウスの命日というだけでなく、妹の日からちょうど3ヶ月後だったということも影響しています。
そんな姉の日ですが、私たちは何をすればいいのでしょう。母の日にカーネーションを贈るのと同じような風習はあるのでしょうか。
残念ながら姉の日だからといって、特別なイベントが行われるわけではなく、贈り物をするという習慣もありません。他の兄弟妹の日も同じで、記念日にはなっていますが、お互いに感謝の気持ちを持つ以外に特別なことはありません。
認知度もあまり高くないのが現状ですが、もし姉がいるのであれば「姉の日おめでとう。いつもありがとう」とLINEやメールを送ってみるのはどうでしょう。恥ずかしいかもしれませんが、言葉にしないと伝わらないこともありますので。
姉の日に白いポインセチアを贈ってみては?
姉というのは「姉御肌」という言葉があるように、しっかり者で面倒見がいいというイメージがありますよね。同じ姉妹でも嫁ぎ先によって境遇が変わるという意味の「姉は菅笠妹は日傘」ということわざがありますが、ここでも姉らしさが上手く表現されています。
姉は頼られることも多く、面倒見がいいのもあって菅笠をかぶるような農家に嫁ぎ、妹はかわいがられて育ちやすく、守ってあげたい存在として裕福な家庭の結婚相手に嫁ぐというのが昔はあったことが容易に推定できます。
だからといって、どちらが幸せなのかは別問題、幸せは心の持ちようという意味も、このことわざには含まれています。周りから見ると苦労しているように見える姉も、本人からしたら充実した日々を過ごしているのかもしれません。
とはいえ、姉は頼られてがんばり過ぎてしまうことも多々あります。姉がいるという人は日頃の感謝の気持ちを伝えるのも、兄弟姉妹が円満な関係を維持するのに大切なことです。特にイベントがあるわけではない姉の日ですが、感謝の気持ちを込めて12月の花であるポインセチアを贈ってみてはいかがでしょう。
ちなみにポインセチアの花言葉は「幸運を祈る」。さらに白いポインセチアは「慕われる人」という意味もあり、姉に贈る花にぴったりです。