夏みかんのグラニテ(撮影/写真映像部・松永卓也)
夏みかんのグラニテ(撮影/写真映像部・松永卓也)
この記事の写真をすべて見る

 料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「夏みかんのグラニテ」。

【作り方のワンポイントアドバイスを写真で紹介!】

*  *  *

 暑い季節にひんやりと涼を呼ぶグラニテ。市販のジュースでも作れますが、生のフルーツを使うとフレッシュ感が違います。シャリシャリとした食感とスーッとさわやかな味わいは格別。夏のおもてなしにもいかがでしょうか。

夏みかんのフレッシュ感を残すために、果肉をつぶさないように切る。
(撮影/写真映像部・松永卓也)
夏みかんのフレッシュ感を残すために、果肉をつぶさないように切る。 (撮影/写真映像部・松永卓也)

 材料は夏みかんを使いましたが、オレンジやキウイなどお好きなフルーツでどうぞ。まずは夏みかんの果肉を房から取り出し、細かく切ります。

 これをリンゴのすりおろしと一緒にバットに入れ、砂糖、水、白ワインを加えてよく混ぜ合わせ、冷凍庫で冷やし固めましょう。

冷凍庫に入れたら、硬くなる前にフォークで削りほぐしておくと盛り付けやすい。(撮影/写真映像部・松永卓也)
冷凍庫に入れたら、硬くなる前にフォークで削りほぐしておくと盛り付けやすい。(撮影/写真映像部・松永卓也)

 あとはシャーベット状に固まるのを待つだけですが、カチカチになる前にいったん取り出して、フォークで削りほぐしておくと盛り付けやすいですよ。

 最後に加えたのは真っ赤なカンパリ。イタリアでおなじみのハーブ系のほろ苦いリキュールです。柑橘の味と相性がよく、カクテル風のグラニテに変身。残ったら炭酸で割って、カンパリソーダとしてお楽しみください。

(構成/沖村かなみ)

■夏みかんのグラニテ

【材料】(作りやすい分量) 夏みかん1個、リンゴ1個、A(砂糖大さじ2、水大さじ2、白ワイン大さじ3)、カンパリ適量

【作り方】(1)夏みかんは皮をむいて果肉を取り出し、細かく切る。リンゴは皮をむいてすりおろす。(2)(1)をバットに入れ、Aを加えて混ぜ合わせ、ラップをかけて冷凍庫で1時間ほど冷やし固める。いったん取り出してフォークで削りほぐし、再びラップをかけて冷凍庫に入れる。(3)(2)をすくって器に盛り、分量外のスライスした夏みかんやリンゴを添え、好みでカンパリをかける。

【ワンポイントアドバイス】夏みかんのフレッシュ感を残すために、果肉をつぶさないように切る。冷凍庫に入れたら、硬くなる前にフォークで削りほぐしておくと盛り付けやすい。

黒田民子(くろだ・たみこ)/1947年生まれ。料理研究家。All About「ホームメイドクッキング」ガイド。旬の素材を生かした家庭料理のレシピが幅広い世代に支持されている。趣味は美術館巡り
黒田民子(くろだ・たみこ)/1947年生まれ。料理研究家。All About「ホームメイドクッキング」ガイド。旬の素材を生かした家庭料理のレシピが幅広い世代に支持されている。趣味は美術館巡り

週刊朝日  2022年7月15日号