料理研究家の黒田民子さんが教える「家つまみでひとやすみ」。今回は「夏みかんのグラニテ」。
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暑い季節にひんやりと涼を呼ぶグラニテ。市販のジュースでも作れますが、生のフルーツを使うとフレッシュ感が違います。シャリシャリとした食感とスーッとさわやかな味わいは格別。夏のおもてなしにもいかがでしょうか。
材料は夏みかんを使いましたが、オレンジやキウイなどお好きなフルーツでどうぞ。まずは夏みかんの果肉を房から取り出し、細かく切ります。
これをリンゴのすりおろしと一緒にバットに入れ、砂糖、水、白ワインを加えてよく混ぜ合わせ、冷凍庫で冷やし固めましょう。
あとはシャーベット状に固まるのを待つだけですが、カチカチになる前にいったん取り出して、フォークで削りほぐしておくと盛り付けやすいですよ。
最後に加えたのは真っ赤なカンパリ。イタリアでおなじみのハーブ系のほろ苦いリキュールです。柑橘の味と相性がよく、カクテル風のグラニテに変身。残ったら炭酸で割って、カンパリソーダとしてお楽しみください。
(構成/沖村かなみ)
■夏みかんのグラニテ
【材料】(作りやすい分量) 夏みかん1個、リンゴ1個、A(砂糖大さじ2、水大さじ2、白ワイン大さじ3)、カンパリ適量
【作り方】(1)夏みかんは皮をむいて果肉を取り出し、細かく切る。リンゴは皮をむいてすりおろす。(2)(1)をバットに入れ、Aを加えて混ぜ合わせ、ラップをかけて冷凍庫で1時間ほど冷やし固める。いったん取り出してフォークで削りほぐし、再びラップをかけて冷凍庫に入れる。(3)(2)をすくって器に盛り、分量外のスライスした夏みかんやリンゴを添え、好みでカンパリをかける。
【ワンポイントアドバイス】夏みかんのフレッシュ感を残すために、果肉をつぶさないように切る。冷凍庫に入れたら、硬くなる前にフォークで削りほぐしておくと盛り付けやすい。
※週刊朝日 2022年7月15日号